幸せな未来を考えたい人のための幸せな明日を探せるブログ

「(旧タイトル:サーチライト)AIなどの最先端技術と人間の幸せが両立する社会を実現(目指す)するための提言」

『あなたはプライバシーとさよならできますか? ~デジタルツインというもう一人の自分~』

 

あなたはプライバシーを守りますか?

それともスマホを捨てますか?

 

 

【デジタルツインとは?】


みなさん「デジタルツイン」って、知ってますか?

「デジタルツイン」とは、三次元世界(現実世界)に実在しているものを、デジタル空間でリアルに表現したものをいいます。
人間に対して使うこともあれば、技術的なことでもデジタルツインは存在しています。

今回は人間に関するデジタルツインについて考えて見たいと思います。
人間に関するデジタルツインとは、「あなたのデータから作られたあなたそのもの」となります。
デジタルツインの正体は、スマホやPCから送られてくる大量のデータです。

現在、生み出されるデジタル情報は、年間50兆GBという天文学的数字です。

 

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【デジタルツインから個人を特定する実験】


NHKが行ったデジタルツインに関する実験があります。
ある見知らぬ人物の9年間のデジタルデータをもとにどこまで個人情報を掴めるかという実験を行っています。
その実験で使用されたデータ量は3GBに満たないものです。
主に使用したデータの内容は、「検索履歴」「位置情報」「画像情報」です。

 


《あぶりだされた個人情報》
被験者Xさんは、日常生活において片時もスマホを手放せないと言います。
実験では、スマホのデータだけでどこまでXさんの正体(どんな人間か)に迫れるかを検証しました。
(同意のもとで情報は提供された)

一方、デジタルツインを解析するのはマーケティングのために個人データの解析を手掛けるIT企業。
調査をするIT企業には、Xさんの年齢や住所などの個人情報は一切教えません。
スマホの情報のみで個人を特定しようということです。

利用した情報は、
「Googleに残っている検索履歴」
「スマホの位置情報」
「スマホにある画像情報」
です。

果たして結果は、

「性別」「年齢」「生活エリア」「職業」「収入」「住所」「既婚者かどうか」「恋人がいるかどうか(異性関係)」「趣味はなにか」「睡眠している時間帯と睡眠時間」「行った場所」「移動手段になにを使用したのか」「どこで外食をしたのか」「経営状況」「自炊しているかどうか」
「夜遊びしているかどうか」「浮気癖」「健康状態」

これらすべてがXさんという人間をあぶりだす情報だったのです。

住所では、Xさんの自宅が3階であることも判明しました。
(位置情報には高さも含まれているため)
また、部屋の大きさから単身者であることも判明しました。
本人の姿も画像情報からAIが割り出しました。
他にも、Xさんが過去に浮気して彼女と別れたこと(1年前に別れた)まで判明してしまいました。


現実世界に住むある特定の人に直接会わなくても、「職業」「収入」「既婚者かどうか」「趣味」「住所」「悩み」などが分かってしまうのが、デジタルツインなのです。
つまり、プライバシーが丸裸にされるのが「デジタルツイン」なのです。

 

 

【デジタルデータはすでに無断で使用されている】


《リクナビ問題》
密かに使われている個人情報
昨年「リクナビ」が就職活動中の学生のデータを集め、内定を辞退する可能性を無断で割り出していました。(いわゆる「リクナビ問題」)

リクナビの運営会社はAIを使って内定を辞退しそうな学生を算出する独自のシステムを作成。
学生に無断で、一人ひとりの内定辞退率を割り出し、大企業に販売していました。

そうです、個人情報は企業によって密かに使用されているのが現実です。
法律はこうした現状に対応できていません。

 

 

《香港の革命》
香港では民主化と自由を求める若者たちが革命を起こそうとしています。
(残念ながら、「国家安全法」が成立してしまいました)
彼らは中国政府から常に警戒されています。
革命に参加する主要人物には常に警察が張りついて監視しています。

香港では中国政府に身元がバレないように「デジタル断ち」という動きがでています。
具体的には、電子マネーの使用を止め、現金を使って生活することです。
電車を乗るにも現金を使用し、自分がどこの駅から乗って、どこの駅で降りたのか、という情報をデジタル世界に残さないようにしているのです。
中国の警察は位置情報から市民をデジタル空間に浮かび上がらせ、そこからデモに参加した人たちを特定していたのです。
中国ではIDカードの携帯が義務付けられています。
ですがIDカードを持ち歩くだけで、位置情報が割り出されてしまいます。
そこで香港革命の若者たちは電波を通さない特殊なケースにIDカードを入れて持ち歩いています。

香港革命を目指す若者たちは、安全のために便利さを捨てたのです。

 

 

《無料で利用できるものとは》
LINEなども登録すると無料で使用できますね。
Googleも課金システムがありません。
どうして無料で利用できると思いますか?
それは個人情報を企業が利益に変えているからです。

Googleの広告ビジネスの売り上げは14兆円を超えています。

 

 

《警鐘を鳴らす人》
ハーバード大学ビジネススクールの名誉教授ショシャナ・ズボフ氏はこう警鐘を鳴らしています。
「巨大IT企業は私たちのプライバシーというこれまで手付かずだった聖域に足を踏み入れ、そこを新たな市場をして開放してしまったのです」
「私たち一人ひとりの経験、日々の行動、何を考え、何を感じ、どんな言動をしているか、私たちの人物を形作るすべてです」
「プライバシーはもはやあなたのものではなくなっているのです」

 

 

【便利な社会と個人情報(プライバシー)のどちらを選ぶ?】


「Googleで検索する」「Amazonで買い物をする」「LINEで会話のやり取りをする」
これらはすべてサービスを提供している企業に個人情報を差し出しているようなものです。

ですから、AmazonやGoogleには、あなたの過去の履歴から判明した「興味のあるもの」「趣味のもの」の広告が表示されるのです。

すでにあなたのプライバシーは特定の企業に知られているのです。
ただし、その得た個人情報を悪用または無断流出、情報の売買などに使用しなければ問題はありません。

ですから問題は、個人情報を得ることができるサービスを提供している“企業の倫理”となります。

あなたがGoogleで検索するたびにGoogleのAIは「あなたの趣味や興味がなんであるのか」を学習していきます。
Amazonで買い物をするたびに、AmazonのAIは「あなたの欲しいものがなんであるのか」「どれだけお金を使用できる人間なのか」を学習していきます。

でも、そうであるとうすうす気がついていても「自分の個人情報を出すことに気にしていない」というのが多くの人たちの現状でしょう。

その理由は、「プライバシーの提供による危険や不安」よりも「便利」が手放せないからです。

人間は、一旦便利さを経験すると、それ以前の生活に戻ることは出来ません。
もし、手に入れた便利さが失われるとしたら、世界的な天変地異や戦争などの人類の危機が起きたときでしょう。
そうした人類レベルの危機がこなければ、人は「便利さ」を手放すことはできないと思います。

これは便利さを否定しているのではなく、人間の心理について語っているだけです。
便利になるということは、人間社会が進歩・発展しているという意味でもありますから、大いに歓迎することです。
ですが、そこに落し穴が待っていることもあるのです。
科学の進歩が必ず人類の幸福につながるとは言いかねるからです。

原子力に関する科学が、エネルギーとして利用するものであれば人類にとって幸をもたらしますが、同じ科学が爆弾として使用すると核兵器となります。

包丁で人を殺す人がいるから包丁を販売することを禁止しようとか、料理で包丁を使うことをやめようなどと誰もいいませんね。
自動車による死亡事故が起きるから、自動車の製造、販売、利用を廃止しようとは誰もいいません。

デジタルに関することも同じです。
個人情報が一企業に筒抜けになっているからと言って、その利用を止めることはできないでしょう。
だって、便利なんですから。
スマホがなくては生きていけないという人もたくさんいるでしょう。

「便利さ」を人間は手放すことはできないのです。

だとすると問題は、個人情報を収集している企業が手に入れたデジタルツインをどう扱うのか、その企業に対して利用者がどのように受け止めるのか、という問題になります。

近未来には、Google、Amazon、Facebook、Twitter社などが持っているデジタルツインなどが結合し、全世界の人類のデータが繋がっていく可能性があります。

それは人類の英知を遥かに超えたAIの誕生を意味します。
AIは人類の行動を予測し、気象を予測し、経済の動向を予測し、感染症に関する予測を示し、政治的判断を下し、戦争の危機を知らせるようになります。
そう、こまったことがあれば「すべてAIに聞け」という時代が来るかもしれません。

デジタルツインとは、そうした時代の予兆にしか過ぎないということです。
そのときAIは「神」として人類から称賛を浴びる可能性があります。


あなたは3年前にGoogleでなにを検索したのか覚えていますか?
本人がすっかり忘れていることもすべて知っているのがデジタルツインなのです。
ある意味では怖い存在です。

ですからデジタルツインを他人に盗まれる(見られる)ということは、恐怖です。
犯罪者が手に入れればいくらでも犯罪の強力な武器(材料)となります。

 

 

【個人的な意見】


《デジタルツインとは》
デジタルツインとは、デジタル世界にあるデータ(情報)にしか過ぎません。
現実世界に生きている人間の影にしか過ぎません。
ある人の過去の行動をデータ化したものにしか過ぎません。

 

 

《個人情報を保護する守護神としてのAIを登場させる》
現在はスマホなどを使用することに意識が集中していますが、それ以上に忘れてはならないのが、セキュリティーの問題です。
個人情報を勝手に使用されないことに関して単に抗議するだけにとどまらず、技術的に個人情報流出や個人情報の不正利用を防ぐセキュリティーAIを登場させなければいけません。

IT技術の担い手の企業も利用者も、便利なツールを使うことばかり考えています。
ですが、時々刻々と人類の英知を凌駕しつつあるAIの暴走や悪意ある人間から個人情報を守り、洗脳からまもるためには、もうひとつのAIを誕生させることも対策の一つであると思うのです。
つまり、個人情報の保護(防衛)を目的とした防衛専門のAIを登場させなければいけないと個人的には思います。
その防衛AIには人類の倫理を学習させることが絶対的に必要です。

 

 

《デジタル情報を本人が管理することができるようにする》
もうひとつこれからの社会に必要なものがあると思います。
それはデジタルツインに対する個人の権利を保障することです。

GoogleにおいてもFacebookにしても、その企業が持っている個人情報(デジタルツイン)に対して利用者である一個人が企業にアクセスして自分のデジタルツイン情報を管理することができる社会にすることが大切であると思います。
(ただし、これは企業側が嫌がるでしょう)

一企業が持つデジタルツイン情報にアクセスし、知られたくない情報を削除したり、特別に保護したい情報をより強い防衛力を持たせるようにすることです。
(この場合アクセスできるのは自分のデジタルツインのみになります)
これによって「恥ずかしい」「知られたくない」「残したくない」という情報を削除したりすることで個人の人権を保護することができます。
個人情報はその人自身に権利があります。
個人情報の無断利用はいけません。

 

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《Google社の主張》
Google社によれば「データはGoogleアカウントで管理でき保存するデータ種別や保存期間の設定または削除が可能」と主張していますが、それはマスターデータではないと思われます。

マスターデータまで個人データを削除できたなら、Google社にデータは残らなくなり、広告に使用するデータが不足し、マーケティングの意味が半減するからです。
(あくまでも個人の見解)

 

 

《人間の本質とは》
私たちは、着ている洋服を脱いで裸では街を歩けません。
なのに、デジタルの世界ではプライバシーを丸裸にされているにも関わらず、平気でいます。
不思議といえば不思議です。
知られたくないこと、教えたくないことがデータとしデジタル世界に存在しているのです。

便利さとプライバシーの保護が共存する社会にすることが議論されなければ、個人情報は一企業や国家によって侵害され続けるでしょう。

デジタルであろうが、リアル(現実)の世界であろうが、人としての倫理を忘れてはいけないのです。

人間の本質は、決してデジタルツインのなかにあるデータではなく、泣いたり笑ったり、悩んだり怒ったりする感情を持った心(魂)こそ人間存在の本質だと、私は思うのです。

 

最後までお読みくださり、誠にありがとうございました。

『理想的な自分になれるアバターが未来社会を変える!』

 

【アバターが社会を変える?】


みなさん「アバター」って、知ってますよね?
(映画じゃないですよ)

三次元である現実世界に入り込んだ二次元存在。
アバターは未来の社会を形成する存在となると思われます。

もちろんアバターは、つい最近出来たものでも、最近になって使用され始めたものでもありません。
ですが、ここにきてアバターが面白いことになっているのです。

 

 

【アバター居酒屋】


いま密かに人気となっているのが、「アバター居酒屋」です。

お酒を飲むところって、店員さん(ホステス、ホストを含む)が話し相手になってくれますよね。
酒を飲みながらコミュニケーションを取ったり、グダグダ愚痴を吐いたり、悩みを聞いてもらったりする。
そんなことで嫌なことを忘れたり、生きる力を得たりすることってありませんか?

でも、いまその話し相手が「人間」ではなく「アバター」が代わってするお店が密かに人気を得ているのです。

アバター側にはウエブカメラでお客の姿を映しているので、アバター側からすると触れられないけど、生身の人間がする接客と同じとなります。
客の側は画面に現れたアバター(二次元存在)と会話することになります。

なお、銀座にも「アバターママ」が現れているようですよ。

 

〈アバタービジネスの特徴〉
間違えやすいのは、アバターはAIではないことです。
(AIだとつまらないかもしれません)
生身の人間の投影として二次元のアバターが画面を通してお客と接する(会話やコミュニケーション)のです。

そして一番の特徴は、
「通常では繋がれない人と繋がることができる」ことです。
(これは遠距離の人と繋がることが出来るという意味を含みます)

通常の接客業だと、お酒を飲む客の目の前にいないと接客(会話)は出来ません。
ですが、アバターだと沖縄だろうが、北海道だろうが、関係なくつながって会話することができます。


二つ目は、
「違った自分になれる」こと。
これはアバター側の人の話です。
これは同時に「性別」や「年齢」が関係なくなることを意味します。

アバターは仮想空間の別人格のキャラクターですから、自分そっくりのアバターにすることも出来るし、逆に自分とは似ても似つかない理想的な自分に変身することも出来ます。

 

 

〈なぜ生身の人間ではなくてアバターなのか?〉
酒を飲むなら誰かと話したい、という気持ちに応えてくれるのが接客する人たちです。
ですが、生身の人間とアバターではどう違うのでしょうか?

答えは簡単で、「アバターだと気を使わないで話しやすい」からです。

今の時代、いろいろな意味で社会が変化しています。
それは日本人の人間性にも変化が起きていると思われます。

もともと日本人はシャイな性格の方が多いです。
本音を隠し建前で生きる文化もあります。

他人を思いやる習慣が、ときに息苦しさを生むことにもなります。
相手のことを考えすぎて、言いたいときが言えないことがあります。
それがアバターだと遠慮なく話せるのです。

間にアバターという仮想キャラクターが入ることで、「自分がどう思われるか気にしてしまう」とか、「失礼をしないようにしよう」といった遠慮や恥ずかしさが自然に薄れていくのです。

でも、よ~く考えると、アバターと話しているとは言っても、そのアバターの向こうには生身の人間がいるのですけどね。
本当は生身の人間と接しているのと同じなのです。
これがアバターの特質をよく現わすポイントなのです。

要するに、「生身の人間よりも、アバター相手の方が本音を話せる」ということです。
不思議ですね!

 

 

【アバターどうしで恋愛?】


アバターは居酒屋だけはなく、恋愛をも変化させようとしています

最近はマッチングアプリが流行っています。
恋愛相手、結婚相手をマッチングアプリで探すという恋愛方法が世間の当たり前になりつつあります。


〈マッチングアプリと違うアバター恋愛とは?〉
マッチングアプリは実物の写真や経歴を載せます。
それは現実世界で共同生活をする前提ですから、当然です。

ですが、アバター恋愛は少し違っています。
アバター恋愛においては、「見た目から入る」という恋愛の基本中の基本が覆されています。
アバター恋愛においては「声」と「キャラ(性格)」から入るのです。
というよりも、姿形が見えませんから、声と性格しか判断材料がないといったほうが正確でしょうか。

 

〈アバター恋愛の良いところは?〉
上記の特徴から、アバター恋愛は、姿形に惑わされずに内面重視で恋愛が出来る、ということです。
容姿に自信はないけど、性格なら自信がある人には朗報です。
性格は良いのにいつも見た目で損をしている人にとっては「待ってました!」といった恋愛方法です。
また、見た目で判断して、つき合ってみたけど性格の不一致に悩んだり、それが原因で別れるたりすることが少なくなると思われます。

 

〈アバター恋愛のデメリットは?〉
アバターでは、理想的な自分のキャラを設定していることがほとんどなので、実際に会ってみると全然アバターのキャラと違う、というギャップがほとんどのケースで起こります。

つまり、アバターの「可愛いキャラ」、「カッコいいキャラ」をイメージして接していたのが、全然違う実物であることを知って少なからずショックを受ける、ということが起きます。

 

〈アバター恋愛は是か非か?〉
「声」と「性格(考え方や価値観)」を知っていて、その部分で共感できていると、見た目のギャップがあってもうまく付き合えることが多いようです。

つまり、容姿的にはつき合えないタイプでも、カップルとして付き合うことが出来てしまうのがアバター恋愛なのです。
そうした意味で、いままでの見た目から入る従来の恋愛からすると、興味関心を持たずに出会うこともなかった男女が恋愛対象となり、恋愛の幅が広がる可能性を示唆しています。

アバターだからこそ、第一印象や容姿に惑わされることなく内面重視で付き合いが出来る新しい恋愛方法と言えるのです。

 

 

【アバターとは?】


アバターとはなんでしょうか?
アバターとは、世間一般的に知られている意味で言うと、
「インターネットやゲーム上で自分の分身として用いるキャラクター」です。


利用者であるユーザーに似た(模倣)姿で現されることもあり、逆に現実の自分と違う人格や姿に変えて別人間として現わされることもあります。


みなさんは「アバター」という映画の印象が強いと思われますが、アバターという言葉や概念は実はとても古いものなのです。

アバターというのは英語ですが、語源となったのはインドのサンスクリット語の「アヴァターラ」です。
この「アヴァターラ」から「アバター」という言葉は生まれたのです。

これはインドの宗教であるヒンズー教の神であるヴィシュヌ神にまつわることなのです。
世界の中心の神であるヴィシュヌには複数の化身がいると考えられています。
ヴィシュヌ神の化身がクリシュナ神(愛の神)シヴァ神(破壊の神)となってこの世に現れたと、ヒンズー教では説かれています。

つまり、アヴァターラ(アバター)とは、本来、神の化身を現わすものであったのです。
それがいつの間にか「人間の分身」としての意味を含むものとなっていったのです。

ですから、アバターという言葉も概念も数千年の歴史があるものなのです。

「神の化身」から「人間の分身」となり、現実世界の自分を投影したキャラクター、または現実世界の自分とはまったく違う理想的な自分を仮想空間で作り出すものがアバターなのです。

 

 

【アバターが人間社会に出現する意味】


違う自分に変身したい、という願望は人類共通の願いではないでしょうか?


〈アバターは今までにない“面白さ”や“新しい体験”を与えてくれる存在〉
アバターの特徴は「本当の自分を知られないですむ」ということです。
つまり、現実世界の生身の自分とはまったく違う人格を持たせることで、自分をさらけ出すことなく、内面の変身願望をかなえてくれるのです。

それはシンデレラになることも出来るし、王子様に変身することも出きる。
どんな変身があるのか?

太った人がスマートなキャラに。
不美人が絶世の美女に。
年寄りが若者に。
男性が女性に。
女性が男性に。
子どもが大人に。
大人が少年少女に。
人間が動物に。
人間が天使に。

と、あげたらきりがないくらいです。

要するに、「弱い自分」「かっこ悪い自分」「欠点」「見てくれの悪い体型」「年齢的な恥ずかしさ」などを隠しながら、「なりたい自分」になることが出来るのがアバターの世界なのです。

これって何かに似てませんか?
そうです!
魔法の世界です。

多くの人がディズニーランドで楽しみます。
でもミッキーマウスには人間がぬいぐるみを着ているものです。
それを誰も指摘せずに、あたかも本当にミッキーマウスという生き物が存在しているかのように受け止めて接します。
アバターが作り出す世界はディズニーランドなどに共通するファンタジーの世界なのです。


変身願望は人類普遍の願望です。
アバターは、その変身願望をかなえてくれるものなのです。

これからのビジネスにおいて重要なものは、「現実世界で味わえない快感を味わえる要素を入れる」ということです。
アバターはその代表格となるでしょう。

昔、私が高校生の頃に深夜に放送される中森明菜のラジオをよく聞いていました。
あるとき明菜がこんなことを言っていたのをいまでも覚えています。
「お化粧の“化ける”って文字、なんとかなりませんかね~!」

女性が化粧をするのも、男性がスーツをカッコよく着こなすのも、さまざまなファッションもある意味では変身願望の現れです。
整形手術などは、まるっきり違う人間に変身しようとするものです。


人間には“変身したい”という願望が心の奥底に眠っています。
その眠っていた変身願望を呼び起こし、実現してくれるのが「アバター」なのです。

これからの未来社会では、アバターなしでは成立しなくなることが予想されます。

名刺は特殊技術が施されたアバターが動く名刺になり、スマホなどの通信機器でメールなどが届くと、相手のアバターが表示される。
そのアバターで誰なのかが一目瞭然となる。

しかも、そのアバターは変身をし続ける。
グレードアップしたり、季節で変わったり、相手によってキャラクターを変えたりする。
そんなアバター文化が花を咲かせる時代が来ると思われます。

ですから、アバター制作運営会社が大企業となる時代がやってくるでしょう。
個人や企業からアバター制作の依頼を受けて、利用者がアバターを使用できる環境を整備する企業が現れてくると思われます。
(アバターに関する権利と運用の責任を負う会社)
このアバターのメーカーは、いまの検索サイト企業並みかそれ以上の発展繁栄を享受するでしょう。
(うまく経営すれば)

 

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【アバター起業を考えている人へのアドバイス】


もし、アバターの制作運営会社を考えている方がいましたら、アドバイスをしておきます。
(すでにアバター制作運営会社は存在している)

アバターが犯罪(詐欺等)に使用されたり、「嘘」がまかり通ることが予想されます。
アバターが犯罪の温床となり嘘つきが横行したりすることで、アバター本来の使用目的から外れてしまうことが起きてくるでしょう。

ですから、その防止のために、セキュリティーは当然万全の体制にすることは当たり前ですが、アバターという仮想空間のキャラを壊さないでキャラを活かすことを考えなければ意味がありません。

アバターの面白さや良さは「複数の人格に変身できる」こと「現実世界の自分を隠せる」ことです。
つまり、現実の自分を全面に出すことなく、別人格となり、他人とコミュニケーションが取れるところにアバターの面白さがあるのです。


そこで、アバターのキャラ設定構成を「本体・分身理論」とするのです。
現実世界と同じ経歴・性格のキャラを隠しキャラとし、それを「本体アバター」とします。
もし、犯罪や嘘による悪質なことが起きることがあれば、本体アバターを特定することで身元が判明することが出来ます。
犯罪防止、不倫使用防止、詐欺的行為防止につながります。

そして「現実世界の投影キャラである本体アバター」を中心にして「分身アバター」を展開するのです。
「分身アバター」は、本体アバターとは違って「理想的な自分に変身するキャラ」にするのです。
分身アバターは「仕事用」「恋愛用」など用途に分けて使ってもいいし、人間以外の存在としてもいい。
分身アバターは複数存在することが出来ます。
それによって現実の自分を失わずに、なおかつ現実の自分を前面に出さずにファンタジーの世界を楽しみながらコミュニケーションを取ることができます。

現実の自分に足をしっかりと置きながら、ファンタジーの世界へと没入して楽しむことができる仕組みとすることです。

「本体・分身理論」これがアバタービジネスのヒットの秘訣です。

 

お読みくださり、誠にありがとうございました。

 

『新型コロナウイルス感染症終息後の未来への提言』

【ネット上にでまわるデマに注意!】


新型コロナウイルスの感染が止まらず、感染被害、経済被害、自粛によるストレスの増加などが社会を混迷させています。

そんな中で新型コロナウイルスに関するデマ情報がネットやSNSで広がっています。

 

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《デマ1》


「感染者がどこそこで出た」
「どこそこのスーパーマーケットで買い占めが起きている」
「トイレットペーパーが品薄」

 

特に悪質なのが3月下旬に出回った、
「4月1日、ロックダウン 確定」
というデマ情報です。

 

この情報は、あたかも小池都知事から連絡があった、小池都知事から直接聞いたような言い方をしていて、3月29日に緊急事態宣言が出ると、あたかも情報をリークしたかのように装って情報を発信しています。

そこには「~かも?」という予想でも、「~なんだって」という誰かから聞いた噂でもない
「確かな情報」であるかのような言い回しで「嘘」を発信しています。

 

 

《デマ2》


注意してください!!

 

「勇者ナリボン」「ナイス達也チャンネル」

 

絶対に、上記の言葉を検索しないでください!
絶対に、YouTubeを視聴しないでください!

 

その理由は・・・。

4月23日、女優の岡江久美子さんが新型コロナウイルス感染症により亡くなられました。
心よりご冥福をお祈りいたします。

しかし、岡江久美子さんの“死”を利用してYouTube上で「岡江さんの息子」を名乗る人物が動画をアップさせているのです。
たいていの人はご存知だと思うが、岡江久美子さんに息子はいません

岡江久美子さんの“死”をYouTubeの視聴者を増やす目的のために、「嘘」をついて動画配信した人たちがいるのです。
それが上記で記した人たちです。
絶対に、「検索しないでください」「視聴しないでください」。
お願いします!!

 

この岡江久美子さんの息子を名乗ったYouTubeには、世間から非難が殺到しているようです。

岡江久美子さんの件は、すぐに「嘘」とバレましたが、ネット上には常に「デマ(嘘)情報」と「誹謗中傷の言葉」「単なる悪口」が出回っています。

 

 

【未来はネット上のデマが無くなる】


近未来社会では、ネット上のデマ情報はほぼなくなることが予想されます。
AIの発達により、デマ情報は見破られてしまうからです。
ですから、「デマ情報検索」などという検索サイトを作る企業(人)が出てくる可能性が高いです。
なぜなら、これからの社会でものすごくニーズがあるからです。
(そういったことに関する知識や技術、あるいは関心があるかたは起業してみてはいかがでしょうか? おそらく大企業に成長しますよ!)

ただし、詐欺などでもそうですが、そういった嘘を平気でついて自分の利益を増やそうとする人たちの中から、逆にAIを使ってデマ情報を判定するAIと対決することも考えられます。(これはあくまでもわたしの未来予想です)

ですが、勝負はデマを見抜くAIが必ず勝利します。
ただ、一時的に、一部分で混乱を起こすことは近未来でも起こる可能性があります。

こうしたデマ情報との戦いは近未来だけの話ではありません。
いま現在においても行われているのです。


株式会社Spectee(スペクティ)は、SNSやネットの情報を解析している企業です。
スペクティはAI(人工知能)を使ってネット上やSNSの情報の真偽(嘘か本当か)を判定しています。

スペクティの調査では、SNSで発信された“ある投稿がデマ情報”であることを見破りました。
それは「トイレットペーパーが品薄」という投稿です。

この「トイレットペーパーが品薄」という情報はTwitterに画像つきで投稿されたものですが、スペクティのAIは「嘘である」ことを見抜きました。
「過去の画像と類似」と診断したのです。
つまり、過去の別の人が投稿した画像を貼り付けたデマ情報だったのです。
(この事例は『ガイヤの夜明け』より引用)


このようにネット上にデマ情報を流すことで自分のYouTubeやTwitterに視聴者やフォロワーを呼び込もうとする人たちとそれを見破りネット上の情報を正すことによって、SNSやネットの嘘から利用者を守る闘いはこれからさらにヒートアップして続いていくことになるでしょう。

こうした新型コロナウイルスに関するデマ(嘘)情報によって利益を得ようとする人たちがでてくることは大変悲しいことであると同時に怒りを感じます。

それでなくても新型コロナウイルスによって亡くなる方、闘病する方、収入が激減した方、仕事が無くなった方、治療の最前線で自らも感染するかもしれない恐怖と戦いながら治療にあたっている方など、新型コロナウイルスによって世界中がいま苦しんでいるのです。

ただ、新型コロナウイルスもいつか必ず終息を迎えます。

それでも私たちと新型コロナウイルスとの戦いは終わりません。
なぜなら、感染被害が終息しても、一旦発生した新型コロナウイルスは地上から消えてなくならないからです。

ウイルスはどこかで密かに人類を狙う機会を待つのです。
そんななか、私は私なりに未来社会について考えてみました。

 

 

【新型コロナウイルス終息後の未来社会の提言】


新型コロナウイルスは未知のウイルスです。
医師、生物学者、ウイルス学者などでも、この未知のウイルスの専門家は、現時点でひとりもいないのです。

特効薬もなく、ワクチンもない。
(ワクチンの開発には数年かかるといわれています)
感染力が強く、一度重症化すると命を奪われる傾向がある。
世界中で猛威を振るって人類を苦しめる新型コロナウイルス。
この恐ろしいウイルスによって、人類の未来は否応なしに変化させられてしまったのです。

 

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《注意》


ここから記すのは新型コロナウイルスが消えてなくならない社会で、どうやって平和で幸福な生活を送ることが出来るか、ということを私なりに考えたものです。
政府が発表したことでも学者が言っていることでもありませんので、その点、ご注意ください。
言いたいことはたくさんあるのですが、出来るだけ手短に語ります。

 

 

《日本にもCDCのような感染症対策の専門機関を作る》


アメリカにはCDC(アメリカ疾病対策センター)と呼ばれる感染症対策の専門機関があります。(中国にも同じような機関があります)
こうした機関があるのと無いとでは、今回のような大規模感染症対策に大きな違いが出てきます。

日本には感染症対策の専門機関がないがゆえに、国家行政(総理)と都道府県行政(知事)が陣頭指揮を取らねばならないのです。

日本になぜCDCのような機関がないのか?
それはCDCという機関が軍隊と同じような組織的意味合いをもっているからです。
つまり、いったん感染症が発生するとCDCが対策の指揮権を持つことになり、それに従うことが必要となるからです。
日本の文化、風習として「戦争を嫌う文化」「軍隊を嫌う社会的風習」があります。
ですから、こうした軍隊的特徴を持つ組織がつくられてこなかったのです。
(もちろん他にも理由はあります)

要するに日本においても「伝染病」「ウイルス感染症」の専門機関を作り、万が一、感染症が発生した場合に役立てるということです。

 

 

《日本全国民がPCR検査をいつでも受けられる医療体制にする》


シンガポールでは、すべての病院でPCR検査を行えます。
また、香港、台湾ではサーズやマーズなどの経験から伝染病が起きたときの医療体制がきちんと出来上がっています。

日本においても全国民が近くの病院でPCR検査が即時に受けられる医療体制を作るべきです。

 

《ワクチンを開発し、いざというときのためにストックする》


新型コロナウイルスのワクチンを早急に開発し、再び新型コロナウイルス被害が起きたときのために、全国の病院または政府がワクチンのストックをする。
ワクチンは全国民が複数回検査できる分量が必要です。

 

 

《感染症治療の医療体制を拡大する》


伝染病などの治療には、防護服、防護マスク、防護室(密閉された部屋)などの治療器具及び治療施設と、医師や看護師たちの治療知識と治療技術が必要です。
日本においてもそうした感染症対策の教育をし、医療器具の開発や普及医療施設を拡大させることが必要です。

 

 

《減税により国民への負担を無くすと同時に経済効果を上げる》


今回の新型コロナウイルス被害に見るように、感染症や伝染病が広がると経済に大打撃を与えます。
新型コロナウイルスの被害による経済の停滞は長く続くことが予想されます。
国民は収入が減り、生活に困窮する人が続出します。
それを救済し、経済を立て直すには社会構造にメスを入れなければなりません。

 

減税が必要です。


消費税を3%に下げること。
相続税及び贈与税を廃止すること。
個人の所得税は全国民一律10%にすること。
(所得が一定以下の場合は、5%など低くすることで生活費を確保することが重要)

 

 

《国会議員及び地方議員の歳費に制限をもうける事》


国会議員などの政治家の収入のことを「歳費」と呼びますが。
一般企業でいうところの賞与もあります。

議員の場合、政治活動をすることに使用した分は通常の歳費とは別に経費としてもらうことができます。

これらの歳費に制限を設けることで、使用できる金額を減らすことで減税をしやすくします。

 

 

《国会議員と国家公務員の賞与を変動制にする》


世の中が不況でも、公務員や議員は毎月同じ額の収入を得ることが出来ます。
民間企業で働く人から見ると不公平のように思えます。
ただ、国家運営する議員や行政を担う人たちが安定して働けるように、という意味は必要であると思います。

ですが、それ以上に必要なことがあります。
それは、世の中の経済状況と国会議員及び国家公務員の給料を変動制にすることです。

前年度の経済指数(GDPなど)、つまり世の中の不況、好況などの経済情勢に合わせて議員と公務員の給料を変動させる。
世の中の経済事情と議員、公務員の給料を連動させるということです。
国会議員と国家官僚に経済活動の責任を取らせるということです。

これによって国会議員と国家公務員は本気で世の中の経済を良くするようになります。
現在のような制度であると、世の中が不況であろうとなかろうと給料の変わらない官僚たちは本気で経済の立て直しをしません。
むしろ潜在意識では不況を喜ぶとことがあります。

 

 

《国家予算の単年度制を廃止して、国家貯蓄をする》


現在では、国民から徴収した税金である国家予算は“単年度制”となっています。
単年度制とは、その年の収入をその年に使い切る、というシステムです。
つまり、これは一般家庭でいうと、その年の収入を使い切り、貯蓄を全然しないお金の使い方ということです。
これは民間の家庭ではあり得ない発想です。

行政側は、国民(市民)は毎年生存しているのだから、毎年必ず税収がある。
だから、来年の収入など心配しなくてもいいという誤った思想に基づく国家経営です。

一般の家庭でも、民間企業でも、収入の一部をまわしていざというときのために貯蓄にするのは当たり前のことです。
国家経営でそれがなされていないのは国民からすれば許されざるシステムです。

毎年、その年の歳入から(予算から)一定額を「災害対策費」として貯蓄するシステムに変更すべきです。

そして大地震などの天変地異、感染症(伝染病)、または戦争などが発生して、国民が生活に困窮する事態となったときに「給付金」「支援金」として放出するべきです。

国家はそうした国民の緊急事態に備えて国家予算から貯蓄をするべきです。
また、貯蓄をすることで、緊急時に予算のことを心配しないで政治家が判断し行動することができます。

国家予算の単年度を廃止して、国家として「緊急事態に備えた貯蓄」をすることが必要です。

 

 

《感染症保険を作る》


保険会社はもちろんのこと、「ガン保険」ならぬ「感染症保険」または「伝染病保険」を作る必要があります。
それだけでは社会全体をカバーできないと思いますが、必要であります。

また、不動産、とくに賃貸の場合は、不動産会社が物件に対して「感染症保険」に加入することを勧めていく。
それによって、もし、再び感染症が発生し、収入が減り、家賃を払えない事態が発生した場合、借主は支払いを延期してもらえる権利を得、不動産会社は入ってこない家賃収入を保険でまかない、借りる住人も貸す不動産会社も共倒れとならないようにする。

保険会社は「感染症保険」を作ることと、それに備えて一定の金額を企業として担保しておくことが必要です。


まだまだいろいろあると思いますが取り急ぎ提言します。

 

 

【個人的意見(まとめ)】


今回の新型コロナウイルスによる被害は国家規模、地球上でみれば世界規模の悲劇です。
国家的危機はいつかやってくるものです。
そのときに備えをすることは国家組織や行政としての責任です。
同時に個人においても出来ることをやり、個人として災害などに備えることも大切です。

 

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今回の新型コロナウイルスによる事例では、国家や都道府県などの行政システムの脆弱さが露呈されました。

これからも新型コロナウイルスとの戦いはまだまだ続くと思われますが、こうした非情事態、緊急事態に対応できる体制を取ることが大切であると、いま、痛切に感じます。

こうした声を国民が上げなくてはいけません。
政治家は自分たちの票の心配をし、官僚は「前例のないことはやらない」「国民をコントロールする」という間違った思想で動くカルチャーがあります。

それでは、国民は不幸になります。

未来を明るいものとし、国民が幸福に暮らせる社会とするために、このブログで提案し続けたいと思います。

 

お読みいただきありがとうございました。

 

『2050年、自由に空を飛べる社会になる(未来社会の車1)』

 【未来社会の車とは】


空飛ぶ車が普及した未来社会は・・・。

垂直離陸で発進。
グイグイと上昇。
あっという間に街を眼下に。
人も建物も小さく見える。
上空では多種多様な空飛ぶ車が飛び交っている。
透明なフロントに半透明な操作画面(プロジェクター)が現れる。
航路を音声で自動入力。
あとは鳥になった気分で快適な飛行を楽しむ。

こんな気分を味わってみたくないですか?
それが映画や小説などの空想の世界ではなく、現実の世界になりつつあるのです。 

 

【空飛ぶクルマを開発するCARTIVATOR(カーティベイター)】

〈空飛ぶクルマを開発するCARTIVATOR(カーティベイター)〉


愛知県豊田市で、空飛ぶ車が開発されていることをご存知ですか?

開発を行っているのは「CARTIVATOR(カーティベイター)」という有志団体です。
さまざまな企業から自発的に参加したメンバーで構成されています。

彼らの目標は、
2020年夏、空飛ぶクルマ(有人機)のデモフライト。
2023年、空飛ぶクルマ(有人機)の販売開始。
2026年、空飛ぶクルマ(有人機)の量産販売開始。
2050年には、誰もが自由に空を飛ぶ社会にする。

これが彼らの目標です。

CARTIVATORの共同代表である福澤知浩氏は、団体を立ち上げた理由をこう述べています。
「イノベーティブ(革新的)なクルマを作りたい」

この理念のもとに集まったメンバーたちはさまざまな意見を出し合いました。
「地面に潜るクルマ」
「合体するクルマ」
「2階建てで住めるクルマ」
など。

こうした中で最も楽しそうだと決まったのが「空飛ぶクルマ」だったのです。

この空飛ぶクルマが革新的なのは空を飛ぶことも出来るが、地上を走ることも出来ることです。

 


〈CARTIVATOR(カーティベイター)とは〉


CARTIVATORは営利企業ではありません。(現時点で)
すべてボランティアで運営されています。
つまり、彼らは無償で集まっているのです。

CARTIVATORに集った人たちはそれぞれ本業を持ち、その空いた時間(週末など)で自分たちの持っている知識や技術を集結して夢の実現を果たそうとしているのです。

有志メンバーには、「自動車」「ヘリコプター」「航空機」などの専門知識を持っている人たちが集まっています。(約100名)

それぞれが自分の持っている専門知識や技術を持ち寄り共同して空飛ぶクルマの実現を夢見て日々開発努力をしているのです。

こうした専門知識を生かしてボランティア活動をする人たちのことを“プロボノ”と言います。

CARTIVATORが魅力的なのは、儲けるために何かを作るのではなく、自分たちが作りたい(夢の実現)ものを作ろうとしていることにあります。
空飛ぶクルマは、プロボノだからこそできるプロジェクトなのかもしれません。

 

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〈プロボノの魅力とは〉


自由に自分たちがしたいことを考えられる。
自分たちがなんの制限もなく発言できる場がある。
会社(営利団体)であえば、そんなこと話しているなら他のこと(仕事)やれと言われるが、ここにはそれがない。

つまり、営利目的ではないので、純粋に「こんなものがあったらいいなという夢を見れる」
「お金を稼ぐために嫌なこと、したくないことをしなくていい」ということでしょうか。

 


〈空飛ぶクルマの実現に向けて国が腰を上げた〉


彼らの活動を後押しするかのように、2018年12月、経済産業省と国土交通省などが“空飛ぶクルマ”に関するシンポジウム(第4回「空の移動革命に向けた官民協議会」)を開催する。

さらに民間企業も彼らの活動を支援し始めました。
トヨタなどの民間企業約90社が彼らの空飛ぶクルマ開発を協賛しています。

 


〈空飛ぶ車とは〉


CARTIVATORが開発する空飛ぶクルマは、どんな姿なのか?
分かりやすく言うと、
大きなドローンにタイヤがついている。
プロペラが四方についていて、真ん中にコックピットがある。
ドローンのように四方にプロペラがついていると同時に地上を走行するためのタイヤも装備しているのです。

 

 

【空飛ぶクルマのメリットは】


空飛ぶクルマ社会が実現すると私たちの生活はどう変わるのでしょうか?

一番のメリットは移動が速いことです。
空飛ぶクルマは、地上の道路を走る車のように信号待ちしたり、曲がったりする必要がありません。
目的地まで一直線に移動することができます。

例えば、東京から鎌倉の移動時間は、
地上を走る車だと、約1時間。
電車だと最短50分。
これが空飛ぶクルマになると、26分となります。
(航路の問題がありますが、直線的に航空した場合の時間です)

つまり、通勤範囲が大きく広がり、買い物など移動する範囲が広範囲となるのです。

 

【空飛ぶクルマの実現の問題点】


〈問題点1〉
「法の整備」
一番の問題点はここでしょう。
技術的な問題を解決し、空飛ぶクルマが出現しても、いままでの社会にまったく存在しないものを使用したり購入したりするためには、法律の整備が必要となります。

空飛ぶクルマの航路は?
整備条件は?
故障時やトラブル発生の時のバックアップ体制は?
などの空飛ぶクルマ専用の法律の制定が必要となります。

その中でも安全性が最も重要視されるでしょう。
ただ、空飛ぶクルマは当然ながら自動運転システムを搭載することになるでしょうから、空飛ぶクルマの安全性は「自動運転技術」と「空飛ぶクルマの性能」の2点に絞られます。
ですから、空飛ぶクルマが当たり前となる世の中では、免許も必要なくなる可能性があります。



〈問題点2〉
「航路の問題」
まったく新しい概念が必要です。
飛行に関する法の整備が必要だからです。
つまり、地上の道路にあたる航路をどうするのか? ということです。
当然ながら旅客機および軍戦闘機との飛行の兼ね合いも出てきます。

もし、無秩序に飛行して空飛ぶクルマ同士が空中でぶつかり合ったら、それこそ大変な事故になってしまいます。
被害は地上にも及ぶからです。

ですが、これも基本的に「自動運転技術」と「空飛ぶクルマの性能」の2点の問題です。
未来の自動運転技術は人間が操作するよりはるかに安全となるでしょう。
ですから、航路をAIがきちんと定めて飛行すれば、安全な飛行が可能となるはずです。



〈問題点3〉
「購入金額の問題」
当然ながら当初は経済的富裕層しか購入できないでしょう。
ですが、やがて購入金額は下がり、一般庶民が購入できるように普及し始めるでしょう。

現在の地上を走る車も出現当初はお金持ちしか乗ることが出来ませんでした。
ですが、時間が経つごとに、広く普及していったのです。
これと同じことが空飛ぶクルマでも起きてくるでしょう。
心配はいりません。
ただ、人によってはそのときに生きているかという年齢的な問題はありますが・・・。


もうひとつ付け加えるとしたら、空飛ぶクルマを前提とした都市づくりが必要になる、ということです。
空飛ぶクルマの発着場、飛行するときと地上を走るときの区別など、空飛ぶクルマを利用するための都市環境も整備する必要があります。

(注:技術的な問題は除きました。)

 

 

【個人的な意見】


未来社会の住宅では、車庫が屋上となっているかもしれません。
そうなるといまの住宅で車庫として使用している土地が不用となりますので、土地をもっと活用できるようになります。

さらに住宅を広げることも、空いた空間を別の使いかた(趣味など)をすることも可能となります。
もちろん、いままでの地上を走る車と同じように車庫として使用してもいいのですが、日本の狭い国土を考えると、車の車庫が屋上になり、“土地が空く”ということのメリットは計り知れないものがあります。


人間が想像したことは、ほぼ未来に実現する、ということが人類の歴史であると思います。

 

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未来は映画や小説などの世界で先に示されます。
まずイノベーターが出現します。
イノベーターは革新的なアディアと想像力、そして夢の実現への情熱を持っています。
そして試行錯誤し、障害を乗り越え、協力してくれる仲間の力を得て、夢を実現します。
技術的な問題は、時代とともに解決されるものです。
夢の実現で最も大切なことは「なにかにとらわれない空想力」と「あきらめない熱意」だと思います。

私たちが享受している便利な社会は、そうしたイノベーターの情熱と努力の結果と言ってもいいでしょう。

空飛ぶクルマはいずれ実現します。
それは間違いないでしょう。

いまの十代、二十代の若い方であれば、生きているうちに空飛ぶクルマに乗ることが可能になると思います。

わたしの年齢だと、空飛ぶマイカーを持つことは難しいかもしれませんが、空飛ぶクルマが実現する未来を夢見ることは可能です。
未来に心馳せることで満足したいと思います。

30年後の未来がどのようなクルマ社会となっているか楽しみです。
空飛ぶクルマの開発に情熱を燃やすCARTIVATOR(カーティベイター)にエールを送ります。

 

お読みいただきありがとうございました。

 

『10年後の未来、遺伝子操作は人類を幸福にするのか?』

 

【遺伝子操作は、幸福の扉か?パンドラの箱か?】


生命の設計図を自在に操る“遺伝子操作”の技術は2030年に分岐点をむかえます
遺伝子操作技術は2030年に神の領域に足を踏み入れることになると言われているのです。


2018年、中国の科学者がネット上に公開した動画が世界に衝撃を与えました。
その科学者は動画の中でこう言っています。
「2人の美しい元気な女の子が誕生しました。遺伝子操作を少し行った赤ちゃんです」
その科学者とは、南方科技大学の生物学者である賀建奎(ヘ・ジャンクイ)副教授です。

この科学者が行った遺伝子操作は、受精卵の遺伝情報(ゲノム)をエイズウイルスに感染しないように書き換えたのです。
2人の赤ちゃんは「Luiu(ルル)」と「Nana(ナナ)」と名づけられました。


この科学者が出席した国際会議(2018年11月に香港で行われたヒトゲノム編集国際サミット)では、参加者から厳しい意見が投げかけられました。

質問A
「なぜ、越えてはならない一線を越えたのか?」

質問B
「将来、子どもたち自身が遺伝子操作を知るかもしれないが?」

こうした質問に対して、科学者は「その質問には答えられない」としました。

 


〈なぞの失踪をした賀建奎副教授〉
遺伝子操作をした人間を誕生させた賀副教授がどうなったのか?

賀副教授は、世界中から非難を浴び、中国政府から捜査対象とされ、裁判所から懲役3年の判決を言い渡されました。
また、賀副教授は深圳の裁判所から生殖技術の分野で働くことを生涯にわたり禁止され、罰金300万元(約4700万円)を支払うように命じられました。

現在は失踪して行方不明になっています。 

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『動画で就活!動画で採用!の時代』

【動画で就活する時代に】


YouTubeや動画配信が増々流行っています。
いまや「動画」は若者の就職活動さえも変えようとしているのです。

エントリーシートはもういらない。
時代は動画で就活する世の中に変貌しつつあるのです。

 

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〈動画で就活〉
動画での就職活動を簡単に説明すると、次のような流れになります。

就職活動をする人が自己PR動画(30秒)を自分で撮影します。
それを登録します。
企業側も自社のPR動画を登録します。
お互い動画を観て気に入った企業、あるいは学生にメッセージを送り、就職または採用する仕組みです。

このマッチングアプリは開始たった4ヶ月で1500人の学生と企業50社が登録しました。


企業側がこのマッチングアプリを使用する理由は、長文のエントリーシートを求めると、応募率が下がってしまうからです。
名の知れた大企業ならまだしも、世間で知られていない小さなIT企業などでは、優秀な人材を確保することは事業拡大、会社存続のためには至上命題なのです。

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『未来を見通す予言者ババ・ヴァンガの予言について』

【ブルガリアの国家最高機密ババ・ヴァンガ】 


今回は、普段と違う内容をお送りします。
テクノロジーや現代社会の問題などから未来を考えることも大事ですが、ときには予言というものに耳を傾けてもいいのではないか?
と思います。
予言というものも、未来を知る手段の一つであると思います。


「予言」あるいは「予言者」という言葉から何を連想しますか?
誰を思い浮かべますか?
やはりノストラダムスですか?

 


〈ババ・ヴァンガという予言者〉
今回取り上げたい予言者は「ババ・ヴァンガ」という女性の予言者です。
「ババ」とは、ブルガリア語で“おばあちゃん”の意味です。

ババ・ヴァンガは「ブルガリアの至宝」と呼ばれた世界で最も有名な予言者の一人です。
(日本ではあまり知られていないかもしれません)
ヨーロッパを中心としてたいへん大きな影響力をもつ予言者です。

 

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ババ・ヴァンガはブルガリアで1911年に生まれました。
本名はヴァンゲリヤ・パンデヴァ・ディミトロヴァ。
12歳のとき、竜巻に飲み込まれ、激しい砂嵐で両目を傷つけられて視力を失い盲目となります。
その代わりに予知能力を獲得します。
彼女の予知夢は、普通の人間には見えない不思議な生き物が、未来の出来事を予知夢として教えてくれる形式です。
16歳の頃から予知夢の形で未来を見通し、亡くなった人の霊魂と会話できるようになりました。
1996年没。

予言の的中率は80%(または85%)と言われている。
ババ・ヴァンガの代表的な予言は、
アメリカの同時多発テロ事件、スマトラ島沖地震、バラク・オバマの大統領当選(第44代大統領は黒人)、ダイアナ妃の逝去、東北地方太平洋沖地震、福島第一原子力発電所事故など。

また、生前にはババ・ヴァンガの噂を聞きつけたアドルフ・ヒトラーの訪問を受け、戦況の推移を訊ねられたこともあります。
ブルガリア政府も彼女の特殊能力を買い、共産党指導者の顧問に迎い入れたという。

死後、予言の多くが衝撃的なものだったため、ブルガリア政府によって国家機密扱いされました。
しかし、2014年の政権交代によって、その予言の一部が解禁されます。
その内容には、地球環境の大きな変化、戦争、人類滅亡などを思わせるものが含まれています。

 

 

【ババ・ヴァンガの怖い予言】 


〈2020年以降の予言〉

 

2023年:地球の軌道が変る。
2028年:新エネルギー源が発見され飢餓が克服される。
      金星に向けて有人の宇宙飛行が出発。
2033年:極地の氷冠が溶け、世界の水のレベルが上昇。
2043年:ヨーロッパはイスラムの国となり、世界経済はイスラムの支配下になる。
2046年:すべての臓器が培養可能になる。
2066年:アメリカが気象兵器をイスラム教徒に使い、キリスト教国家に戻る。
2076年:共産主義が世界に復活。
2084年:自然が復活する。
2088年:数秒で老いる新病発見。
2111年:人々はアンドロイドになる。
2125年:宇宙からの信号をハンガリーが受信する。
2130年:エイリアンの助けを借りて、水中で生活する文明が生まれる。
2183年:火星のコロニーが核保有国になり、地球からあの独立を要求。
2221年:地球外生命の探索で、人間は恐ろしい何かに遭遇。
5079年:世界の終わり。

他にも近年に関する予言に、ロシアのプーチン大統領が暗殺の危機に遭遇する、トランプ大統領が奇病に悩まされる、というものがあります。

(注:ここにあげた予言はあくまでも解禁されたものに限ります。当然、ブルガリア政府によって公開されていない予言があると思われます。)

 

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【実現するとみられる予言】 


ババ・ヴァンガの予言の中で注目すると同時に実現されると思われるものが、

 

「すべての臓器が培養可能になる」
現在、遺伝子操作の技術がものすごい勢いで進化しています。
中国ではすでにクローン人間が生まれているという噂もあります。
遺伝子操作、クローン技術、臓器培養などの技術は近い将来実現するでしょう。


「人々はアンドロイドになる」
詳しくは別の機会にしますが、人間を機械化、あるいは電脳化するトランスヒューマニズムという思想があります。
トランスヒューマニストとは、人間の脳に人工知能(AI)を搭載し、機械と人間の融合をめざす人たちです。

アメリカではすでに50万人がマイクロチップを体内に入れていると言われています。

AIが人類の知性を超える時代に人間が生き残るため、人間を機械との融合によって生き残る、あるいは優越的な立場に立とうとする動きがすでに起きています。


「火星のコロニーが核保有国になり、地球からの独立を要求」
機動戦士ガンダムの世界ですか?
すでにアメリカの起業家イーロン・マスク(スペースX社)が火星移住計画に動き出しています。

地球人が他の星に移住することが実現すると、その先にあるのは地球圏の支配からの独立でしょう。
アメリカに移住した新教徒たちがイギリスからの独立を目指したように。
その星の利益や立場を優先する考えが当然のように出てきます。
それが地球勢力と宇宙に出た勢力(火星移住)との対立、戦争になる可能性があります。

わたしはババ・ヴァンガの予言の中で特に、この3つに注目したいと思います。

 

 

【予言とは? 的中率は?】


「予言なんて信じない」
そう思う方もいるでしょう。

「予言なんて当たらない」
そう言う方もいるでしょう。

たしかに古今東西、地球の歴史上にはたくさんの予言者が存在していますが、すべての予言が的中したと言われている人は皆無です。

 


〈なぜ予言の的中率は100%ではないのか?〉


予言の原理は省きますが、予言の問題で一番難しいのが「時間を当てる」ことです。

私たちが住む3次元世界で起こることは、すでに確定していることと不確定なことがあると言われています。

また予言が当たるか当たらないかに関しては、次のことが要因としてあります。
人間には自由意思がありますので、「このままであればそうなる」ということが“変る”ことがありうるのです。

また、「このままであればこうなる」という未来予測を“変えよう”と積極的に行動する人や集団があれば予言は実現しなくなるか別の形の未来になるのです。
つまり予言は外れることになるのです。
ですから、予言は当たることも外れることもあるということなのです。

 

 

【個人的な意見】


ちなみに私は、予言そのものは存在する、と思っています。

予言とは「このままであればこうなってしまう」と受け止めるべきなのです。
要するに、私たち「人類への警告として予言を捉えるべきである」ということです。

予言とはなにか? 
人類への警告
それが答えだとわたしは思っています。

なぜ予言に悪いことが多いのか、という問いの答えがそこにあります。
つまり、私たち現代人に対して「このままだとこうなるけど、それでいいの?」と問いかけている者が存在するということです。
それを普通は「神」と呼びます。

現代の科学は100年前から比べれば、まったく違う世界と思うほど発達した社会を作りました。
しかし、100年後の未来、300年後の未来から私たちの時代を見たときに、「ずいぶん遅れていたのね」「そんな不便な生活をしていたのか」なんて言われてしまうでしょう。

未来が存在するということは、人類の持つ科学も発展し続けるということを意味します。
科学が発展する余地があるということは、現代の科学が完全無欠、完成されたものでないことを裏付けることになります。
それは同時に、完全無欠で世界のすべてを解明していない科学を持って、摩訶不思議なことすべてを否定することは出来ないということになります。

つまり、予言のシステムや予言者の存在を現代科学で解き明かしていない以上、「絶対に予言者は存在しない」「絶対に予言は当たらない」と言うことは出来ないのです。
もしそれを口にすれば、非常に傲慢な考えだということになります。


私たちはAIの発達と進化するロボット技術により、新たな生活を手に入れることになるでしょう。
人類は宇宙へと旅立つことになるでしょう。

ですが、今も未来も大切なことは一つです。
何のための科学技術なのか?
誰のための科学技術なのか?
ということです。

すべては人類の幸福に貢献するものでなければ意味はありません
人間を不幸にする科学も技術も、それを悪用する人間も必要ありません

ときとして科学技術の進歩は私たち人類を危機的に陥れます。
人間が生み出したものが人間を苦しめたり、地球上に住む生き物たちを苦しめたりすることがあります。

人類には天敵は存在しません。
でも、もしいるとするならばその天敵は“人類そのもの”だと言えるでしょう。

科学の進歩や技術の発展にばかり目を奪われて、人としての大切なものを見失った時、人類への警告という形で予言が出現するのだと思います。

原子核の科学がエネルギーを生み出すか、原爆として人類を殺すか、という事例のように進化しつづけるAIなどの科学技術が間違った方向に行かないように、悪用する人間が出現しないようにするためには予言者という存在は欠かせないのかもしれません。
信じるか、信じないかは、あなた次第です!

 

お読みいただきありがとうございました。

 

『AI兵器が2030年に出現する』

【新たなテクノロジーが人類の脅威に?】


急速に進化するAIは軍事の世界を変えようとしています。
いまAIなどのテクノロジーの世界では、2030年が大きな分岐点とされています。

10年後、私たちを取り巻く世界(環境)は大きく変化している可能性があります。
そう、10年後です。

近未来の話ではありません。
たった10年後のことです。

今回取り上げる話題は「AIの軍事利用」についてです。
実は世界の大国が2030年に相次いでAI兵器の実戦配備を目指しているのです。
AIの軍事利用は世界をどう変えていくのでしょうか? 

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『教師がいらなくなる? 教育を変える最新AI(atama+)』

【日本の教育を変える最新AI・城南予備校DUO】


全国に250校をかまえる城南予備校DUOは、最新AIを授業に取り入れたことで劇的な効果を出しているのです。

例えば、もともと30点くらいしか取れなかった生徒が(学校では)2~3ヶ月AI授業を受けることで飛躍的に定期テストの点数が良くなり、なんと70点代にアップしたのです。
こうしたケースが多く起こっているのがAI授業なのです。

 

〈次世代学習システムatama+とは〉


城南予備校が導入している最新AIは「arama+」です。
atama+とは、AIが生徒のあらゆるデータを瞬時に分析し、学習するべき教材を自動作成する超オーダーメイドの授業をする次世代学習システムなのです。

 

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『人間の病気を予測する医療AIの出現』

【AIの歴史は古い】


みなさん、AIと聞いて何を連想しますか?
「AIスピーカー」
「自動翻訳機」
「仮想空間のキャラクター」
「掃除ロボット」
「自動運転」

最近「AI」という言葉をよく耳にするようになったと思いますが、AI=人工知能という言葉が初めて使われたのは1956年です。
実は60年以上も前から人工知能(AI)が考えられていたのです。

しかし、昔のAIは明確な目標やゴールがある場合は有効なのですが、人間が直面する問題には力足らずだったのです。

それが飛躍的に変化したのは、「ハードウェアスペック(ハードの性能)が良くなった」「ディープラーニングという機会学習が出来るようになった」ことが大きく影響しています。
それともう一つ、「ビッグデータ」の存在です。

大量のデータを学習することでAIは驚異的な進化を遂げた、ということです。

続きを読む

『ゲームという仮想世界の引力』

【広がりをみせるeスポーツ】


昨年の秋(10月)に茨城県で行われた国体でいままでにない競技が行われたことをご存知ですか?
その競技は「eスポーツ」です。
「全国都道府県対抗eスポーツ選手権」というご立派な名前も付いています。 

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スポーツと言えば、自らの身体を鍛え上げて勝ち負けを競うもの。
その運動の祭典である国体に肉体を使わない(厳密にいうと指などは使います)競技が加わったということは、新しい時代の流れが出来始めた、ということです。

eスポーツは、国体の他にも「東京ゲームショウ2019」などが開催されています。

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男子中学生が将来なりたい職業のランキングを見てみると、
1位 YouTuber
2位 プロeスポーツプレイヤー
3位 ゲームクリエイター
となっています。
ゲーム関係がトップスリーのうち二つも入っています。
いまや憧れの職業観も大きく変化しているのです。
昭和の言葉で言えば堅実な職業への憧れはなくなりつつあります。


長野県松本市にある県立松本工業高校ではeスポーツが部活動になりました。
ゲームをスポーツ競技のように楽しむeスポーツ。
インターネットの環境があれば世界中の人とプレーすることが出来るのです。

教育の現場にもeスポーツは広まり、いまでは全国で100を超える高校でeスポーツ部が誕生しています。
練習試合だってあるのです。
しかも数百キロ離れた高校との対戦で、移動時間なし。
便利と言えば便利。
現実の距離に縛られることなく練習試合が出来てしまうのがeスポーツの醍醐味。
チームワークや戦術が必要なのは、体を動かすスポーツと同じ。

eスポーツの楽しみとは、
「娯楽であり、真剣に打ち込めるものでもある」
「友人と一緒に協力して戦う。協力するのが楽しい」
体を動かすスポーツと同じですね。

さらには、
「勝つために練習する段階があること」
「人とつながる楽しみがある」
と現実のスポーツと共通する楽しみがあるのです。

そんなゲームの市場規模は拡大を続け、2009年に7700億円だったものが2018年には1兆6700億円まで成長しました。

 

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『近未来を感じさせる5G』

【1G~5Gの歴史】


いよいよ、2020年4月から5Gが導入されます。
5Gとは、「5th generation(第五世代)」と呼ばれる次世代の通信規格のことです。
超簡単に言ってしまうと、携帯電話の電波の最新版ということです。

この5Gが、私たちの生活を大きく変える可能性が高いのです。


〈Gの歴史〉
1G(第一世代)
第一世代は、1979年から始まりました。
この世代の携帯電話は「ショルダーホン」と言われ、カバンくらいの大きさの電話を肩にかけて使用していたのです。
利用出来る機能は、「音声通話」のみでした。

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2G(第二世代)
第二世代になると、データ通信が可能となり、「メール」ができるようになりました。
音声通話の他に「メール」「インターネット」「カメラ」が利用出来るようになったのが第二世代です。
ドコモでいうと、iモードサービスですね。
その言葉懐かしい~って思う人もいるのでは?
しかし今と比べると比較にならないくらいインターネットの速度は遅かったのです。

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『進化する空手は東京オリンピックでメダルを量産できるのか?』

【東京オリンピックで日本空手は躍進する】


2020年の東京オリンピックで正式種目となった日本の武道『空手』
もう数十年も前からオリンピック競技として期待されながらも、実現しなかったオリンピックの舞台が今年実現します。
いよいよ晴れの舞台に空手家たちがあがります。

ですが、そこに立ち塞がるのが外国人選手たち。
日本のお家芸であり発祥の地である日本の選手は負けられません。
それには日本の空手を進化させることが必要なのです。 

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【空手の競技について】


空手のことを詳しく知らない人のために簡単に解説します。
空手の発祥は沖縄。
中国の南拳(南方の武術)が沖縄に伝わり、もともとあった沖縄拳法と結びついて出来たのが空手です。
当初は唐手と呼ばれていました。
(唐は中国を意味する)

空手が本土に渡って、主に大学生などに広がることで日本中に空手が普及します。
ここでいう空手とは世間でいうところのいわゆる『伝統空手』です。
伝統空手には四大流派というのがあります。
『松濤館流』『剛柔流』『糸東流』『和道流』の四つです。

この『伝統空手』といわれている武道(競技)がオリンピックの種目となったのです。

空手には『極真会館』などのフルコンタクト空手や防具をつけて試合をする防具付き空手などがあります。

オリンピックの正式種目となった伝統空手の特徴は『組手』と呼ばれる相手と闘う試合と『型』と呼ばれる空手の技をひとりで演武して競うものの2つがあります。

空手競技には『組手』と『型』の2種類があると述べましたが、この二つはまったく別の競技としてみるべきなのです。
『組手』は、一瞬のすきをついて一撃を入れる試合形式の競技。
組手はポイント制で行われ、原則強い衝撃を与えないというルールで行われます。
この実際には当てないルールのことを「寸止め」と言います。

『型』は、技の正確さやスピード、力強さを競いあう競技。
型は、見えない仮想的に対して攻撃と防御を繰り返す動きなのです。

2020年の東京オリンピックでも、『組手』と『型』の2種類で争われることになります。

 

 

【最新のデータ分析でメダルを取る】


実は、日本の空手界は2016年からデータ分析を行っています
これは日本の柔道がデータ分析を生かして練習した結果、オリンピックで躍進したことからそれに習ったのです。

データ分析とは、実際の試合を録画したものをデータ化して分析することです。
つまり「なぜ負けたのか」「なぜポイントを取れなかったのか」などを分析することです。
勝敗の要因を分析することで、外国人選手たちに勝利してメダルを取るために空手という競技を進化させようとするものです。

 

《データ分析で見えてきたもの》
データ分析でいくつか日本選手の課題が見えてきたのです。


《組手に関して》
〈日本選手の弱点〉
「先取されたときに負けることが多い」
組手の試合では、先取ルールというのがあります。
先取ルールとは、同じポイント(同点)ならば、先にポイントを取ったほうが勝ちとなるルールです。
このことから日本選手は外国人選手に先にポイントを取られると焦ってしまい、それが原因で負けてしまうことが明らかになりました。
つまり、焦って攻撃が雑になったり、隙ができて相手に反撃をくらってしまうのです。


「上段蹴りを決められると負けることが多くなる」
日本選手が上段蹴りを決められたときの勝率は、勝ち22%、負け78%です。
つまり、約8割も負けてしまっていたのです。
そこにはルール上の要因もあります。
上段蹴りは3ポイントを獲得できるのです。
それに比べて突きは1ポイントしか獲得できません。
外国人選手は意図的に高ポイントを取れる上段蹴りを決めようとしているのです。

日本選手は近い間合いや一瞬の勝負のスキルが高いのです。
そこを外国人選手は警戒しています。
そこで外国人選手は、じりじり日本の選手が出てくるのを待つ。
出て来たところに体格差(リーチ)を生かして潰したり、カウンターを打ってくる。
外国人選手は、はっきりと日本選手の特徴を知って、対策をしっかりと立てているのです。
対日本選手の対策がカウンターなのです。


〈勝利のポイント〉
日本選手が外国人選手に勝ってメダルを獲得するには、いくつかポイントがあります。
・圧倒的な手数を出して相手に何もさせないでポイントを取る。
・外国人選手の上段蹴りを封じることと、日本選手が上段蹴りを磨くこと。 

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《型に関して》
型の評価ポイントは、
「スピード」「力強さ」「バランス」「タイミング」「技」「立ち方」「空間の把握」「極め」「流れるような動き」「正確な呼吸(息吹き)」です。
オリンピックに採用されている型の種類は102あります。
選手は102ある型からひとつ選んで演武します。


〈日本選手の弱点〉
「キレはあるがパワーで負けている」
日本選手が得意とするのは「キレ」です。
体の軸がぶれずにスピードある演武をする選手が多いのです。
一方、外国人選手はパワーがあり、力強い演武となるのです。


〈勝利のポイント〉
軸をブラさずにパワーある型を演武すること。 

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【オリンピックを楽しく見るポイント】


東京オリンピックで空手を観戦する場合、ここに注目して見たり応援すると、より楽しくなります。

『組手』に関して
・日本選手が相手にポイントを先に取られたとき、その後どう反撃するのか、如何に逆転するのか。

・日本選手が先に仕掛けた場合、ポイントを取れるのか。
(日本選手が前に出たり、攻撃を仕掛けたときにその攻撃を潰されたり、カウンターで反撃されないか)


『型』に関して
・指先から足の先まで感じさせる力強い演武が打てるか。
・スピードとキレで外国人選手を圧倒できるか。

こんなところに注目して空手を観戦(見る)とより空手を楽しめると思います。

 

 

【スポーツ界に普及するデータ分析】


すでに柔道はデータ分析によりメダルを増やした実績があります。
データ分析によって、勝つための対策をたてる活動は今後どんどん普及していくことでしょう。
これからのスポーツ界にとってはデータ分析なくてはならないものとなるでしょう。
逆に言うと今後のスポーツ界は、すぐれたデータ分析ができるAIを持つ国や団体が勝利を得ることになるでしょう。
そう遠くない未来にはスポーツ界専門のデータ分析をするビジネス(会社)が始まっていくでしょう
AIはスポーツの勝利をも生み出すことに貢献していくことでしょう。

 

 

【個人的な意見】


外国人選手と日本選手の空手には違いがあります。
外国人選手の特徴は「蹴りを多く使う」「変則的な攻撃をする」ということです。
なぜ外国人選手が蹴りを重視するのかというと、蹴り(特に上段蹴り)が3ポイントと高得点につながるからです。
そして、外国人選手の蹴りには秘密があります。
世界中で比べてみると日本の空手よりも韓国のテコンドーの方が広く普及しているのです。
外国勢はテコンドーから蹴りを学んでいる、またはテコンドーから影響を受けているのです。

一方、日本選手は「突き」が得意な人が多いのです。
突きは1ポイントしか得点にならないため、日本選手が外国人選手に勝つためには「蹴り技」を磨いていく必要があるのです。

ちなみに、わたしは高校生のころに地元の空手道場に通っていました。
その道場はテコンドー協会にも所属する空手の流派だったので、テコンドーの技を取り入れていたのです。
ですから空手とテコンドーの両方に理解があるのです。 

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今年の夏。
日本の空手が世界中から注目を浴びます。
伝統空手ではありませんが、同じ空手をやっていた者として、東京オリンピックで日本がメダルを取ることを期待したと思います。
応援します!
頑張れ、日本!!


お読みいただきありがとうございました。

『近未来は恋愛結婚する人がいなくなる?』

【いま、世の中は婚活ブーム】


「終活&婚活ツアー」
終活を考えながら同時に結婚相手を見つけるツアー。

「仮面婚活」
外見に惑わされずに相手を選びたい人たちが仮面をつけて婚活する。

「鬼ごっこ婚活」
手つなぎ鬼で遊びながら相手の性格を見極める。

「婚活(コーンカツ)」
コーン(トウモロコシ)を収穫しながら婚活する。

「すだれ婚活」
平安時代のようにすだれ越しに語り合うすだれ婚活。

「ゴミ拾い婚活」
ゴミを拾いながら結婚相手を見つける。

などなど・・・。 

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『笑顔競争が始まった! 笑顔を識別して点数化するビジネス』

【笑顔100点を出さないと仕事ができない?】
みなさんご存知ですか?
毎日100点を取らないと仕事をさせてもらえない会社があるんです。

いまやAIの顔認証機能が劇的に進化を続けています。
そして、いつの間にか会社や日常生活、社会の中にAIの顔認証機能が使用されているのです。


広島市にあるタクシー会社では、勤務前に「笑顔チェック」を行っています。
出勤すると、パソコン画面に向かって笑顔をつくります。
その笑顔をAIの顔認証機能が「笑顔判定」します。
(笑顔の度合いに応じて点数が変動する)

上手く笑顔が作れずにいると、「ダメだね。出んね(100点が)」と管理者から言われます。
しかも低いトーンで。
そんな言い方したら、余計に笑顔なんかでえへんで、って言いたくなりますよね。

このタクシー会社がこの「笑顔チェック」を導入した理由は、「笑顔がタクシーにとって一番大切だから」とのこと。

しかし、笑顔を人間がチェックするのではなく、AIによる笑顔判定機に任せたのは、機械(AIによる画像判定)の方が公平だからとのこと。
確かに、人間であれば、「情」が混じったり、「判定の基準」が曖昧だったりします。
そういう意味ではAIによる判定は「公私混同無し」、「公平」であるといえます。

このタクシー会社では、さらにドライブレコーダーも活用(監視?)しています。
接客時の笑顔やドアサービスなど、決められた手順やサービスを行っているかどうかをドライブレコーダーを使って監視しているのです。
(そこまでやられるとしんどくね~!)
もし、この会社のサービス規定を守っていないとクレームが入った場合はドライブレコーダーの映像を確認し、料金を全額返金する決まりとなっているそうです。
(ドライバーはたまらんわ!)

 

【イトーヨーカドーで始まっている笑顔競争】
同じように「笑顔判定機」を使用している会社があります。
大手スーパーマーケットのイトーヨーカドーでは、店舗販売員による「笑顔チェック」を行っています。
こちらでは単に笑顔チェックするだけではなく、「笑顔競争」を行っているのです。
売り場ごとに「笑顔」の点数を競わせているのです。
驚くべきことに「笑顔のランキング表」なるものを作成しているのです。
(それは売り場ごとの笑顔得点がグラフにされたものです)
さらに毎日の笑顔の点数がカレンダーに記録されて、その人の点数が一目瞭然となるのです。(アプリを使用するのでスマホで見られます)

 

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スーパーは接客業ですから笑顔が重要だというのは当然のことだと思いますが、こちらも人間による判定ではなくAIの画像判定機を使用しているのです。

ある店長さんいわく、
「私は笑顔が売り上げを左右すると信じてます」
「笑顔があふれるお店のほうがお客さんが集まりますよね?」
だそうです。

 


【笑顔判定のポイント】

このAIの笑顔判定機を開発したのは大手電機メーカーです。
笑顔判定機が「笑顔」と判定するポイントは、
「頬があがる」
「鼻が広がる」
「口角が上がる」
などです。

 

【笑顔ビジネス戦争が始まる】
人間生きていれば笑顔でいられない時があります。
それでもサービス業などの仕事に就いている人たちは笑顔をつくって仕事をしなければなりません。

笑顔がビジネスにおいて重要だとされたのはいまに始まったことではありません。
中国の古い言葉では「笑顔が作れなければ商売が出来ない」と笑顔が商売においていかに大切なのかということを伝えています。

しかし、これからのAI社会といままでの社会の違いはなにか?
それは笑顔を人間が判定するか、AIが判定するか、ということです。

こうした「笑顔判定機」の導入は、サービス業を中心にして導入する会社が徐々に広がっていくことでしょう。

しかし、それはどういった社会でしょうか?

ライバル店よりも良い笑顔(サービス)を競い合う。
笑顔がビジネス戦争の道具となる時代になりつつあるということです。

 

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【作り笑い(笑顔)と本物の笑顔の違い】
残念ながら笑顔判定機では、作り笑い(笑顔)と自然な笑顔を識別することは出来ません。
単に顔の表情、動きが笑顔に値するかどうかを識別しているにしか過ぎません。

しかし、生身の人間は作り笑い(笑顔)と自然な笑顔とを分けて認識することが出来ます。
ある意味では、だれでも霊能者なのです。
人間は単に顔の口角が上がったからその人が笑っていると思うのではなく、その人の顔の表情だけでなく、言葉では表現できない雰囲気などを感じ取っているのです。
ですから「作り笑い(笑顔)」と「自然な笑顔」を判別するのは人間のほうが圧倒的に優れているということです。 

 

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【個人的な意見】
「笑顔」をAIで画像判定し、それを仕事に活用する。
確かにAIの画像解析能力はとても優れています。
しかし、それは便利な道具にしか過ぎません。
便利な道具で大事なのは「使い方」です。

包丁だって料理を作るのに使用するか、強盗が人を殺すのに使うのか、それは使い方(人)次第です。

個人的な意見を述べると、笑顔判定するのは良いがそれに頼り過ぎて、使いかたを間違えていると思うのです。
笑顔というのは、パソコン画面を見て「はい笑顔をつくって」と言われて作るものでしょうか?

笑顔はビジネスにおいて重要である。
笑顔は接客の要である。
という点は私も同じ意見です。

ですが、それを点数化され他の人と競争させられる。
これでお客さんが本当に喜ぶ接客ができるでしょうか?
作り笑い(笑顔)に騙される人(お客さん)もいるかもしれません。
上手に作り笑い(笑顔)をする人もいるかもしれません。

ですが、それはあくまでも強制されたものです。
「やれ」と言われて作った笑顔です。
「笑顔ランキング表」なんてナンセンスです。

 

接客業をしていれば、お客さんとの間で自然と笑顔が出るときがあります。
客の立場に考えてみれば、売り場に来るなり、作り笑い(笑顔)で店員が近づいてきたら、ちょっと好い気はしません。
むしろ逃げ出したくなるのではないでしょうか?

便利な機械(笑顔判定機)の使用に反対するつもりはありませんが、それは経営における安易な逃げではないかと思うのです。
これは接客業を中心とした会社の経営を批判しているということです。

 

接客業をする従業員の笑顔はどこから出てくるのか?
それは、
「いい会社に入ったな」
「いまの仕事が楽しい」
「素晴らしい上司に恵まれた」
「自分の仕事が認められた」
「この会社(仕事)はやりがいがある」
「お客さんに喜んでもらいたい」
「お客さんのためになにかしたい」
「お客さんから感謝された」

そうした与える気持ち(愛の気持ち)と感謝、そして働き甲斐を感じているときに自然と笑顔は出てきます

会社の経営者や管理者というのは、そうした環境やシステム(経営理念や方針、社風)を作る責任があるのです。
上司と部下、従業員同士がコミュニケーションを上手く取り合い一致団結し(ラグビーのワンチームのように)楽しく生き甲斐を持って働ける職場を作ることで「笑顔」の接客は生まれてきます。
もちろん労働時間、給料、休日などの労働環境が整っていることが前提です。


ディズニーランドの従業員は、とても素敵な笑顔をしています。
その笑顔はどこから来るのかといえば、ディズニーの理念からです。
「夢と魔法の国をつくる」
「ゲストに楽しい時間を過ごさせる」
こうしたディズニースピリットからきているのです。
(もちろん笑顔の訓練はしています)


笑顔は強制で作らせるものでも、他人と競争するものでもない。
笑顔は与える気持ちから出るもの。
職場環境に満足し、仕事へ生き甲斐を持って働くならば自然と出るもの。


「笑顔判定機」に頼る会社の経営者や管理者は、安易に便利な道具に頼ってリーダーシップをとるべき責務を放棄していると言わざるを得ない。
従業員の笑顔をつくるのは、「あなたがたの役割である」。
従業員が笑顔をつくれないのは「あなた方の経営やリーダーシップに問題がある」。
と言っておきたい。


要するに、従業員の幸福を本気で考えている会社であれば、そこで働く従業員は笑顔で仕事をすることが出来るのです。
(働く個人が笑顔をつくる個人的責任があることはいうまでもありません)

従業員に笑顔で接客させたいのなら、「経営者や管理職がまず従業員を笑顔にさせなさい」ということです。

 

お読みいただきありがとうございました。