幸せな未来を考えたい人のための幸せな明日を探せるブログ

「(旧タイトル:サーチライト)AIなどの最先端技術と人間の幸せが両立する社会を実現(目指す)するための提言」

『2050年、自由に空を飛べる社会になる(未来社会の車1)』

 【未来社会の車とは】


空飛ぶ車が普及した未来社会は・・・。

垂直離陸で発進。
グイグイと上昇。
あっという間に街を眼下に。
人も建物も小さく見える。
上空では多種多様な空飛ぶ車が飛び交っている。
透明なフロントに半透明な操作画面(プロジェクター)が現れる。
航路を音声で自動入力。
あとは鳥になった気分で快適な飛行を楽しむ。

こんな気分を味わってみたくないですか?
それが映画や小説などの空想の世界ではなく、現実の世界になりつつあるのです。 

 

【空飛ぶクルマを開発するCARTIVATOR(カーティベイター)】

〈空飛ぶクルマを開発するCARTIVATOR(カーティベイター)〉


愛知県豊田市で、空飛ぶ車が開発されていることをご存知ですか?

開発を行っているのは「CARTIVATOR(カーティベイター)」という有志団体です。
さまざまな企業から自発的に参加したメンバーで構成されています。

彼らの目標は、
2020年夏、空飛ぶクルマ(有人機)のデモフライト。
2023年、空飛ぶクルマ(有人機)の販売開始。
2026年、空飛ぶクルマ(有人機)の量産販売開始。
2050年には、誰もが自由に空を飛ぶ社会にする。

これが彼らの目標です。

CARTIVATORの共同代表である福澤知浩氏は、団体を立ち上げた理由をこう述べています。
「イノベーティブ(革新的)なクルマを作りたい」

この理念のもとに集まったメンバーたちはさまざまな意見を出し合いました。
「地面に潜るクルマ」
「合体するクルマ」
「2階建てで住めるクルマ」
など。

こうした中で最も楽しそうだと決まったのが「空飛ぶクルマ」だったのです。

この空飛ぶクルマが革新的なのは空を飛ぶことも出来るが、地上を走ることも出来ることです。

 


〈CARTIVATOR(カーティベイター)とは〉


CARTIVATORは営利企業ではありません。(現時点で)
すべてボランティアで運営されています。
つまり、彼らは無償で集まっているのです。

CARTIVATORに集った人たちはそれぞれ本業を持ち、その空いた時間(週末など)で自分たちの持っている知識や技術を集結して夢の実現を果たそうとしているのです。

有志メンバーには、「自動車」「ヘリコプター」「航空機」などの専門知識を持っている人たちが集まっています。(約100名)

それぞれが自分の持っている専門知識や技術を持ち寄り共同して空飛ぶクルマの実現を夢見て日々開発努力をしているのです。

こうした専門知識を生かしてボランティア活動をする人たちのことを“プロボノ”と言います。

CARTIVATORが魅力的なのは、儲けるために何かを作るのではなく、自分たちが作りたい(夢の実現)ものを作ろうとしていることにあります。
空飛ぶクルマは、プロボノだからこそできるプロジェクトなのかもしれません。

 

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〈プロボノの魅力とは〉


自由に自分たちがしたいことを考えられる。
自分たちがなんの制限もなく発言できる場がある。
会社(営利団体)であえば、そんなこと話しているなら他のこと(仕事)やれと言われるが、ここにはそれがない。

つまり、営利目的ではないので、純粋に「こんなものがあったらいいなという夢を見れる」
「お金を稼ぐために嫌なこと、したくないことをしなくていい」ということでしょうか。

 


〈空飛ぶクルマの実現に向けて国が腰を上げた〉


彼らの活動を後押しするかのように、2018年12月、経済産業省と国土交通省などが“空飛ぶクルマ”に関するシンポジウム(第4回「空の移動革命に向けた官民協議会」)を開催する。

さらに民間企業も彼らの活動を支援し始めました。
トヨタなどの民間企業約90社が彼らの空飛ぶクルマ開発を協賛しています。

 


〈空飛ぶ車とは〉


CARTIVATORが開発する空飛ぶクルマは、どんな姿なのか?
分かりやすく言うと、
大きなドローンにタイヤがついている。
プロペラが四方についていて、真ん中にコックピットがある。
ドローンのように四方にプロペラがついていると同時に地上を走行するためのタイヤも装備しているのです。

 

 

【空飛ぶクルマのメリットは】


空飛ぶクルマ社会が実現すると私たちの生活はどう変わるのでしょうか?

一番のメリットは移動が速いことです。
空飛ぶクルマは、地上の道路を走る車のように信号待ちしたり、曲がったりする必要がありません。
目的地まで一直線に移動することができます。

例えば、東京から鎌倉の移動時間は、
地上を走る車だと、約1時間。
電車だと最短50分。
これが空飛ぶクルマになると、26分となります。
(航路の問題がありますが、直線的に航空した場合の時間です)

つまり、通勤範囲が大きく広がり、買い物など移動する範囲が広範囲となるのです。

 

【空飛ぶクルマの実現の問題点】


〈問題点1〉
「法の整備」
一番の問題点はここでしょう。
技術的な問題を解決し、空飛ぶクルマが出現しても、いままでの社会にまったく存在しないものを使用したり購入したりするためには、法律の整備が必要となります。

空飛ぶクルマの航路は?
整備条件は?
故障時やトラブル発生の時のバックアップ体制は?
などの空飛ぶクルマ専用の法律の制定が必要となります。

その中でも安全性が最も重要視されるでしょう。
ただ、空飛ぶクルマは当然ながら自動運転システムを搭載することになるでしょうから、空飛ぶクルマの安全性は「自動運転技術」と「空飛ぶクルマの性能」の2点に絞られます。
ですから、空飛ぶクルマが当たり前となる世の中では、免許も必要なくなる可能性があります。



〈問題点2〉
「航路の問題」
まったく新しい概念が必要です。
飛行に関する法の整備が必要だからです。
つまり、地上の道路にあたる航路をどうするのか? ということです。
当然ながら旅客機および軍戦闘機との飛行の兼ね合いも出てきます。

もし、無秩序に飛行して空飛ぶクルマ同士が空中でぶつかり合ったら、それこそ大変な事故になってしまいます。
被害は地上にも及ぶからです。

ですが、これも基本的に「自動運転技術」と「空飛ぶクルマの性能」の2点の問題です。
未来の自動運転技術は人間が操作するよりはるかに安全となるでしょう。
ですから、航路をAIがきちんと定めて飛行すれば、安全な飛行が可能となるはずです。



〈問題点3〉
「購入金額の問題」
当然ながら当初は経済的富裕層しか購入できないでしょう。
ですが、やがて購入金額は下がり、一般庶民が購入できるように普及し始めるでしょう。

現在の地上を走る車も出現当初はお金持ちしか乗ることが出来ませんでした。
ですが、時間が経つごとに、広く普及していったのです。
これと同じことが空飛ぶクルマでも起きてくるでしょう。
心配はいりません。
ただ、人によってはそのときに生きているかという年齢的な問題はありますが・・・。


もうひとつ付け加えるとしたら、空飛ぶクルマを前提とした都市づくりが必要になる、ということです。
空飛ぶクルマの発着場、飛行するときと地上を走るときの区別など、空飛ぶクルマを利用するための都市環境も整備する必要があります。

(注:技術的な問題は除きました。)

 

 

【個人的な意見】


未来社会の住宅では、車庫が屋上となっているかもしれません。
そうなるといまの住宅で車庫として使用している土地が不用となりますので、土地をもっと活用できるようになります。

さらに住宅を広げることも、空いた空間を別の使いかた(趣味など)をすることも可能となります。
もちろん、いままでの地上を走る車と同じように車庫として使用してもいいのですが、日本の狭い国土を考えると、車の車庫が屋上になり、“土地が空く”ということのメリットは計り知れないものがあります。


人間が想像したことは、ほぼ未来に実現する、ということが人類の歴史であると思います。

 

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未来は映画や小説などの世界で先に示されます。
まずイノベーターが出現します。
イノベーターは革新的なアディアと想像力、そして夢の実現への情熱を持っています。
そして試行錯誤し、障害を乗り越え、協力してくれる仲間の力を得て、夢を実現します。
技術的な問題は、時代とともに解決されるものです。
夢の実現で最も大切なことは「なにかにとらわれない空想力」と「あきらめない熱意」だと思います。

私たちが享受している便利な社会は、そうしたイノベーターの情熱と努力の結果と言ってもいいでしょう。

空飛ぶクルマはいずれ実現します。
それは間違いないでしょう。

いまの十代、二十代の若い方であれば、生きているうちに空飛ぶクルマに乗ることが可能になると思います。

わたしの年齢だと、空飛ぶマイカーを持つことは難しいかもしれませんが、空飛ぶクルマが実現する未来を夢見ることは可能です。
未来に心馳せることで満足したいと思います。

30年後の未来がどのようなクルマ社会となっているか楽しみです。
空飛ぶクルマの開発に情熱を燃やすCARTIVATOR(カーティベイター)にエールを送ります。

 

お読みいただきありがとうございました。