幸せな未来を考えたい人のための幸せな明日を探せるブログ

「(旧タイトル:サーチライト)AIなどの最先端技術と人間の幸せが両立する社会を実現(目指す)するための提言」

『人間の病気を予測する医療AIの出現』

【AIの歴史は古い】


みなさん、AIと聞いて何を連想しますか?
「AIスピーカー」
「自動翻訳機」
「仮想空間のキャラクター」
「掃除ロボット」
「自動運転」

最近「AI」という言葉をよく耳にするようになったと思いますが、AI=人工知能という言葉が初めて使われたのは1956年です。
実は60年以上も前から人工知能(AI)が考えられていたのです。

しかし、昔のAIは明確な目標やゴールがある場合は有効なのですが、人間が直面する問題には力足らずだったのです。

それが飛躍的に変化したのは、「ハードウェアスペック(ハードの性能)が良くなった」「ディープラーニングという機会学習が出来るようになった」ことが大きく影響しています。
それともう一つ、「ビッグデータ」の存在です。

大量のデータを学習することでAIは驚異的な進化を遂げた、ということです。

  

 

【現状のAIの能力とは?】


現時点でのAIは完全無欠のものではありません。
AIの能力は、大きく二つの能力が特徴的です。
それが「分類」「予測」の二つです。

大量のデータを分類していく、これは自動翻訳機などが該当します。
もう一つの予測は、例えば航空機が燃費向上の一番いい経路を割り出す、などです。

ですから人にAIのことを話すときにこう言えばいいのです。
超簡単に言うとするなら、「AIとは大量のデータを分類し、法則性や共通性を見つけ、何かを予測している」と。
ちょっと乱暴な言い方ですが、結局AIがやっているのはそう言うことです。

でも、近未来の人からすれば、ずいぶん幼稚なAIを使っていたんだね、って言われるでしょう。

 

 

【医療業界を変える最新AI】


東京工業大学の林宜宏准教授が開発している医療AIはこれからの医療を大きく変える可能性があります。

人は病気になってから病院に行きますが、もし、病気になる前に「病気になる予測」が出来たら、それに対して予防できますよね。

林准教授が考えている医療AIは、人間の身体のデータを可視化してAIに見せて診断させるというものです。
つまり、病気などの健康状態を可視化するAIを開発しています。

このAIは人間の身体を作っている「タンパク質」の状態を見るのです。
驚くべきことにタンパク質の構造は、疲れや気分的なものまでそこにあらわれてくるといいます。
要はタンパク質を画像診断するということです。

 

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病気になる前に(自覚症状が出る前に)、AIが病気の発症を予測してくれる時代がやってこようとしているのです。
それによって命に関わる病気を回避できたり、健康寿命が伸びたりすることが可能になるのです。

ですが、こうしたことは以前から考えられていたのですが、それを実現できる技術がなかったのです。
それがAIの進化によって可能となってきたのです。

近い将来(近未来?)の医療は病気になってから治療するのではなく、病気になる前に予防(治療)するようになるのです。
検査ごとにかかっていた費用も一回の検査で済みますから費用も安くなり、検査時間も少なくなります。

これからの医療では、数分で人間の体の健康状態を把握するAIが登場してきます。
将来的には、AIが人間の健康状態を監視し見守ってくれる時代がやってくるのです。

 

 

【個人的な意見】


近未来では、自宅にいながら自分の健康状態を自分で把握し、これからかかるであろう病気を予測して予防する、そんな日常が訪れるかもしれません。

腕時計のようなものをつけるだけでAIが身体のことをいろいろ教えてくれる時代がやってきます。

医者嫌い(病院嫌い)な人にはもってこいですね。

 

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今後は、医療だけではなく、ありとあらゆる分野にAIは使われるようになるでしょう。
これからの未来社会は、AIなくして世の中は成り立たなくなるでしょう。

ですが、AIとは、言ってしまえば「技術」にしか過ぎません。
進歩した科学や技術が人間に幸福をもたらすこともあれば、不幸をもたらすこともあります。
原子力に関する科学が電気を生み出すものとして使われるのか、人間の命を奪う核兵器として使われるのかということは技術だけの問題ではありません。

そこに人類としての倫理や良心が必要なのです
わたしが言いたいのは、どんなにAIが進歩しても、AIによって人間が支配されてはならず、正しき心を持った人間がAIを導かなければならないということです。

人類の歴史を見る限り、人間の倫理や良心に先んじて科学技術が先行してしまい、人間に不幸をもたらすことがあります。
AI(人口知能)が持てはやされていますが、人間にとって一番大切なものは「愛」「希望」「夢」「正義」「理想」などの目に見えないものだとわたしは思います。
それはAIには決して生み出せないものでもあるのです。

AIの飛躍的進歩は人間の存在そのものを変えていくかもしれません。
(人類の定義が変る。新たなる人類が誕生する。それが差別や格差を呼び込む社会をつくるかもしれない)
その話はまた別の機会に・・・。

 

お読みいただきありがとうございました。