『近未来を感じさせる５G』
【１G～５Gの歴史】
いよいよ、２０２０年４月から５Gが導入されます。
５Gとは、「５th generation（第五世代）」と呼ばれる次世代の通信規格のことです。
超簡単に言ってしまうと、携帯電話の電波の最新版ということです。
この５Gが、私たちの生活を大きく変える可能性が高いのです。
〈Gの歴史〉
１G（第一世代）
第一世代は、１９７９年から始まりました。
この世代の携帯電話は「ショルダーホン」と言われ、カバンくらいの大きさの電話を肩にかけて使用していたのです。
利用出来る機能は、「音声通話」のみでした。
２G（第二世代）
第二世代になると、データ通信が可能となり、「メール」ができるようになりました。
音声通話の他に「メール」「インターネット」「カメラ」が利用出来るようになったのが第二世代です。
ドコモでいうと、iモードサービスですね。
その言葉懐かしい～って思う人もいるのでは？
しかし今と比べると比較にならないくらいインターネットの速度は遅かったのです。
３G（第三世代）
インターネットやメールができる第二世代になって、多くの人が通信を利用するようになりますが、回線の速度に不満がでます。
そこで第三世代が登場します。
この第三世代の導入によって通信速度があがり、インターネットの情報サイトを見るくらいならストレスなく利用できるようになりました。
ちなみにこの第三世代から世界共通の規格となり海外でも携帯電話が使用できるようになりました。
４G（第四世代）
スマホの普及により情報量が拡大したことで第四世代が導入されます。
一番大きな要因は「動画」の普及（ニーズ）です。
この第四世代の導入によってYouTubeなどの動画利用が支障なく、ストレスなく楽しめるようになりました。
【５Gの驚くべき特徴】
そして時代は５G（第五世代）へ進もうとしています。
〈５Gの３つの特徴〉
１． 高速大容量通信
４Gに比べて約１００倍速度が早くなります。
この速さは驚異的です。
例えば、２時間の映画１本がたったの３秒くらいでダウンロードできてしまう速さなのです。
２． 超低遅延
これは携帯と基地局との通信が遅れない、時間的落差がなくなることです。
いままであったネットワーク遅延が約１０００分の１秒まで短くなります。
ですから、データのダウンロードに時間がかかったり、接続に時間がかかったりする現象がなくなるのです。ですから、動画を見ているときに突然止まったりすることがなくなるということです。
３． 多数同時接続
５Gになると、１平方キロあたり約１００万の機器と接続が可能となります。
要するに、たくさんの機器が５Gにつながっても大丈夫だということです。
４Gだと、災害時のようなときにたくさんの接続があるとなかなかつながらない現象が起きてしまいますが、５Gになるとこれが解消されます。
つまり、災害時などでも通常通りに通信が可能となるのです。
〈まとめ〉
ちょっと乱暴な言い方ですが、５Gになると「いま携帯を使用して困っていることがほぼ困らなくなる」ということです。
【携帯以外にも広がる５Gの影響】
そんな５Gを体験できる施設が東京ソラマチにある「PLAY5G」です。
この施設ではEスポーツ（ゲーム）が体験できます。
いままでのゲームとどう違うのか？ というと５Gの低遅延性を活かすことで離れた人同士が対戦することが可能となったのです。
ですから、世界中の人と対戦（リアルタイムに）することが可能となったということです。
５Gの低遅延を利用することで、重機などを遠隔操縦することが可能になります。
それによって災害現場や危険な現場に人間が入りこまなくても作業が出来るようになります。
医療分野でも５Gの技術が役に立ちます。
手術を行う医師が海外に居ても、５Gの機能を活かすことで遠く離れた場所にいる患者の手術をすることが可能となります。
〈おすすめ〉
この施設でおススメなのが「アバター」です。
４０個のカメラで全身を撮影することで、自分のアバターを作成することができます。
撮影はただ立っているだけなので簡単です。
ここで作成したアバターは自分の携帯に取り込むことが出来、ラインやインスタにアップすることができます。
絵のアバターと違って「リアルな自分」のアバターが動くので不思議で面白いですよ。
【個人的な意見】
５Gの技術は、言ってしまえば近未来を予感させる技術です。
〈近未来の可能性〉
・ゲームがスポーツになる時代が来る。
・自分そっくりのアバターがあちらこちらに現れて人とコミュニケーションを取れるようになる。
・世界中のまったく会ったこともない人たちと繋がり、「音楽のセッション」「ゲーム」「Eスポーツ」「スポーツ観戦」などを一緒に行うことができる。
・服の試着などは携帯で行える。
・家電などのさまざまな機器と携帯がつながり超便利な生活になる。
・遠隔操縦により危険な仕事は減っていく。
など。
別な感想を言うとするならば、映画「ターミネーター」のような世界に近づいている、とも言えます。
遠隔操作を人間が行うのではなく、暴走したAIが行えば、まさしくターミネーターのようにAIが人類を滅亡させることも可能となります。
５GはAIのために生れた技術だといえなくもありません。
近未来はすぐそこにあるのです。
ただ、技術はどんどん進んでいきますが、人間の倫理がそれに追いつくのか？ という問題がそこに潜んでいます。
また、AIなどの機器にも倫理を求めるかどうかという問題もいずれ出てくるでしょう。
いずれにしても人間が幸福に生きられる時代が来ることを期待します。
お読みいただきありがとうございました。
