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「(旧タイトル:サーチライト)AIなどの最先端技術と人間の幸せが両立する社会を実現(目指す)するための提言」

『ゲームという仮想世界の引力』

【広がりをみせるeスポーツ】


昨年の秋(10月)に茨城県で行われた国体でいままでにない競技が行われたことをご存知ですか?
その競技は「eスポーツ」です。
「全国都道府県対抗eスポーツ選手権」というご立派な名前も付いています。 

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スポーツと言えば、自らの身体を鍛え上げて勝ち負けを競うもの。
その運動の祭典である国体に肉体を使わない(厳密にいうと指などは使います)競技が加わったということは、新しい時代の流れが出来始めた、ということです。

eスポーツは、国体の他にも「東京ゲームショウ2019」などが開催されています。

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男子中学生が将来なりたい職業のランキングを見てみると、
1位 YouTuber
2位 プロeスポーツプレイヤー
3位 ゲームクリエイター
となっています。
ゲーム関係がトップスリーのうち二つも入っています。
いまや憧れの職業観も大きく変化しているのです。
昭和の言葉で言えば堅実な職業への憧れはなくなりつつあります。


長野県松本市にある県立松本工業高校ではeスポーツが部活動になりました。
ゲームをスポーツ競技のように楽しむeスポーツ。
インターネットの環境があれば世界中の人とプレーすることが出来るのです。

教育の現場にもeスポーツは広まり、いまでは全国で100を超える高校でeスポーツ部が誕生しています。
練習試合だってあるのです。
しかも数百キロ離れた高校との対戦で、移動時間なし。
便利と言えば便利。
現実の距離に縛られることなく練習試合が出来てしまうのがeスポーツの醍醐味。
チームワークや戦術が必要なのは、体を動かすスポーツと同じ。

eスポーツの楽しみとは、
「娯楽であり、真剣に打ち込めるものでもある」
「友人と一緒に協力して戦う。協力するのが楽しい」
体を動かすスポーツと同じですね。

さらには、
「勝つために練習する段階があること」
「人とつながる楽しみがある」
と現実のスポーツと共通する楽しみがあるのです。

そんなゲームの市場規模は拡大を続け、2009年に7700億円だったものが2018年には1兆6700億円まで成長しました。

 

 

【ゲームのなにが人間を夢中にさせるのか】


それは現実世界で味わえない興奮です。
人生って辛いことが多いですよね。
でも、ゲームなどの仮想世界は人間を楽しませるために作られたもの。
また、現実では味わえない疑似体験が出来るもの。

ディズニーランドに多くの人が魅了されるのも、そこにある世界が現実の日常生活とはまったく切り離された別の世界と感じるからでしょう。
ゲームの世界も同じことが言えるのです。 

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【仮想世界の光】


ゲームなどの仮想世界が人間に光を与える事例があります。
北海道の八雲町ではオンラインゲームを治療に活用している病院(八雲病院)があります。
難病の筋ジストロフィーなどの患者が作業療法としてゲームを行っているのです。
なかには人工呼吸器をつけながらゲームをする人もいます。
ゲームが難病の人たちに生きる喜びを与えているのです。

また、ネット(仮想世界)で仲間を求め、癒しや生きる力を得ている人もいます。
ゲームはストレス発散になり、辛い現実生活を生きる中和剤のような役割をもたらすことがあります。
なによりゲームは娯楽としての楽しみを与えてくれます。
現実では行きたくても行けない世界(場所)に連れて行ってくれます。

これらは大人が煙草を吸い、お酒を飲む、あるいはパチンコなどの娯楽をするということと同じような意味や価値があると思われます。

ストレス発散や楽しみを得ることが出来るということは否定できません。
それがゲームの世界(仮想世界)がもたらしてくれる“光”です。

ですが、ゲームやネットなどの仮想世界には深い闇が潜んでいるということも事実です。

 

 

【個人的な意見】


わたしがゲームと始めて出会ったのは「インベーダーゲーム」です。
(歳がバレますね)

その後、ゲームは進化を続け、リアルな仮想世界になりました。
昔の平面的なゲームと比べるとあまりにも違うリアルな世界となりました。
リアル感がよりゲームの世界へのめり込む引力となります。

確かにゲームは楽しいと思います。
今年春から5G技術が始まることによってさらにゲームの世界も飛躍的に進歩していくことになるでしょう。
そうなるとゲームに魅了された人たちは増々仮想世界にのめり込むことになるでしょう。

ですが、絶対に忘れてはいけないことは、私たちは現実世界に生きているのです。
現実社会は誰も一人では生きていけないし、様々な人が支え合って生きている世界なのです。

ゲームなどの仮想世界にのめり込み依存症になってしまうと、生きていくことが困難になります。

ゲームやネットなどの仮想世界に夢中になり過ぎると、人は仮想世界の引力から逃れられなくなります。
自分で心をコントロール出来なくなります。
生活がゲーム中心となって常にゲームのことが頭から離れなくなります。

「過ぎたるは及ばざるが如し」の諺のごとく、良いものであったとしても、「行き過ぎ」「やり過ぎ」はになります。

ゲームなどの娯楽は簡単に得られる快楽です。
簡単に得られるが、その快楽は泡のように直ぐに消えてしまう快楽です。
しかもその快楽を忘れられません。
ですから、またすぐに快楽を得ようとします。
こうして依存してしまうのです。

確かに人生は辛いことが多いし、人間関係もうざったいときがあります。
でも、人間が生きていく中で本当に心の底から喜べるもの、長くつづく喜びは努力した先にあるものではないでしょうか。

5Gが始まり、さらに近未来になるとゲームという言葉も死語になる「仮想世界と現実世界が入り混じった時代」が来るでしょう。
そのときのゲームは、人間の意識が仮想世界に没入していくことが出来るようになるはずです。
仮想世界で経験することが、現実世界の体験であるかのようなことが可能となる時代が来ようとしています。

それが罪となるか娯楽と認定されるかは、その時代の民意と政治によるでしょう。
ですが、それは遠い未来ではないということです。

わたしからが言えることは、現実生活を大事にして、気晴らし程度にゲームをやる程度にとどめることをお勧めします。(eスポーツは除く)

くれぐれも依存症には気をつけましょう。

 

ゲームという仮想世界の闇に関してはこちらの記事をご覧ください。

『ゲームという仮想世界の闇』

 


お読みいただきありがとうございました。