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「(旧タイトル:サーチライト)AIなどの最先端技術と人間の幸せが両立する社会を実現(目指す)するための提言」

『AI兵器が2030年に出現する』

【新たなテクノロジーが人類の脅威に?】


急速に進化するAIは軍事の世界を変えようとしています。
いまAIなどのテクノロジーの世界では、2030年が大きな分岐点とされています。

10年後、私たちを取り巻く世界(環境)は大きく変化している可能性があります。
そう、10年後です。

近未来の話ではありません。
たった10年後のことです。

今回取り上げる話題は「AIの軍事利用」についてです。
実は世界の大国が2030年に相次いでAI兵器の実戦配備を目指しているのです。
AIの軍事利用は世界をどう変えていくのでしょうか? 

 

【AI兵器が戦場に】


軍事の世界のことですから基本的に機密情報です。
ですからわずかな情報をもとに考えてみましょう。

〈ロシア〉
ロシアの軍事企業が開発した最新のAI兵器に「カミカゼドローン(通称)」があります。
二翼で後部にプロペラがついた白い飛行機は自動飛行し敵地を目指します。
そしてAIによって自動で敵を識別し攻撃(自律的に自爆攻撃をする)するのです。
つまり、人間が判断もしないし、操作もしないでドローンが独自の判断により自爆攻撃をする兵器なのです。

 

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〈アメリカ〉
また、アメリカ軍では2030年にAI搭載の無人機(戦闘機)と人間が搭乗する有人機(戦闘機)とで新たな航空部隊を展開することを発表しています。
(アメリカ軍ロードマップによる)

イメージとしては一機の有人機の周りを数機の無人機が護衛の役割を兼ねながら自らも攻撃もする編隊飛行をすると考えればいいでしょう。
これはおそらくAI搭載の無人機が有人機を守りながら無人機単独では成し得ない事態に対応するために無人機を操作する有人機と小部隊を組むことで人命を守りつつ難しいミッションをこなすためのものでしょう。


第二次世界大戦においてもそうでしたが、航空戦においては護衛機というものが存在しました。
(これは戦艦戦でも同様)
例えば爆撃機を数機の戦闘機が守りながら飛行し、目的の敵地についたら爆撃する。
その目的を敵の戦闘機が阻もうとしたときに護衛機が敵機と戦闘をして爆撃機を守り、爆撃機の目的を果たさせる。
こうしたことが航空戦では行われていました。
AI搭載の無人機と人間が搭乗する有人機の関係も同じ意味があると思われます。


またアメリカ陸軍協会展示会ではある兵器(戦闘車両)が注目を浴びました。
それは戦車です。
車両に搭載された45台のセンサーとカメラによってAIが周囲をくまなく識別。
赤外線センサーなどで人間の体温を感知したり、あらかじめインプットされていたAIの敵情報から攻撃対象者を見つけ出し攻撃する。
つまり、無駄に攻撃して武器を消耗することなく確実に攻撃対象物(または対象者)を破壊することが可能となったということです。
地上戦は被害が多くでる戦闘なのです。
ですが、AI搭載の戦車を利用すれば戦闘の被害を減らし、人的被害を最小限に抑えることができるということです。

 


〈中国〉
中国は2030年にAIの軍事利用および民間利用で世界の頂点に立つと宣言しました。
中国は私たちの住む日本とはまるで違った価値尺度で成り立っている国家です。
それは国家法の上に共産党という存在があり、共産党が国家の支配者となっていることです。

日本では与党である自民党でも内閣総理大臣であっても日本の国内法に従わねばなりません。
ですが、中国では国家の法よりも優先されるのが共産党の意思や決定なのです。
つまり中国という国家は共産党の独裁国家なのです。

その独裁国家が世界の頂点に立つと宣言していることは、隣国日本にとって脅威となります。

 


〈AIが戦争に導入されると〉
AIが戦争に導入されると、世界はどう変わるのか?
まずは、より速く意思決定を下せるようになります。
そうすると戦闘そのもののペースが一気に加速します。

中世の戦争のように数日~数ヶ月にわたって戦闘をするということはなくなるかもしれません。
「戦争をするかしないか」
「この戦闘に勝利出来るか敗北するか」
などはAIによって瞬時に判断され、戦闘も短い時間で勝敗がついてしまうことが予想されます。

こうしたAIの軍事利用に関して軍関係者はこう考えてします。
「AI兵器は戦いの効率を上げる」
「戦闘によるリスクを減らせる」

要するに人的被害(特に人命)を出すことなく、時間短縮して戦争をすることが出来るようになる、ということです。

 


〈AI兵器に問題点はないのか?〉
AI兵器といってもそこには人間の介在が必要です。
つまり、AIが判断する情報は人間がAIに学習させるものです。

この先がポイントです。
「AIが敵の情報を学習した後、どのように攻撃対象を決めるのか?」
それが未知数なのです。
人間には予測することが難しい部分なのです。

もしかしたら人間がする判断とは全く違った判断を下してしまうことがあるかもしれません。
これについてはいまのところ“分からない”としか言えないのです。

 

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〈キルリストが存在する〉
アメリカには“キルリスト“と呼ばれる機密ファイルが存在します。
これは携帯電話の通話記録や位置情報の解析からAIがテロ組織とつながりがあると判断した人物を抽出したものです。
実際にアメリカではこのキルリストをもとに攻撃がされたのではないかという事件が起きています。

軍事的には秘密とされていますが、個人情報は国家によって監視されていると考えていいと思います。
SNSなどで発信した情報、通話記録などは今後、AIによって監視され、テロと関係があると識別されれば攻撃対象とAIが認識することになります。
(基本的に普通の生活をしている大部分の人にとっては被害も危険もありません)

 

 

【新機動戦記ガンダムウィングの世界が再現される?】


少し古いアニメですが、「新機動戦記ガンダムウィング」というガンダムシリーズのアニメがあります。
この「ガンダムウィング」は、五人の主人公たちが地球圏からの自由を求めてガンダムに搭乗して戦う物語です。

ガンダムなどのモビルスーツは人間が操縦する人型の戦闘兵器ですが、物語の後半ではモビルドールと呼ばれる無人の人型戦闘マシーンが登場します。
この人と人とが戦わないで機械(マシーン)による戦争を良しとしないゼクスマーキスは騎士道精神に反するとし、モビルドールを駆使する勢力に戦いを挑みます。
ゼクスは血を流さないで戦争をすることに意義を唱えたのです。
(ゼクスはガンダムに乗る主人公たちと敵対する人物)

10年後、新機動戦記ガンダムウィングの世界が出現しようとしているとも言えます。
人と人が命を掛けて戦うのではなく、まるでゲームをしているかのように機械と機械が戦争をする世の中がやってこようとしています。

果たしてAI(機械)が人間に代わって戦争をすることは世界をどう変えていくのでしょうか?
それは良いことなのか悪いことなのか?

 

 

【個人的な意見】


人類の歴史を見る限り、人間が心の中で想像したこと(実現を望んだこと)は数年後、数十年後、あるいは数百年後にほぼ実現されています。

10年後、機械と機械で戦わせる代理戦争となる時代がやってくるのです。


人間がロボットやアンドロイドに望んだことはなんでしょうか?
人間がAIに期待したことはなんでしょうか?

自分の代わりに仕事や学校に行くこと。
友だちになってくれること。
家事や手伝いをしてくれること。
危険な仕事を代わりにしてくれること。
人間の代わりに戦争をしてくれること。

さぁ、どれでしょう?

世界にはたくさんの人間が生きています。
それぞれが様々な価値観や思想信条を持っています。

AIやロボットと有効な関係を作ることを望む人もいれば、ロボットを奴隷のように扱おうとする人もいるでしょう。
AIを駆使してお金儲けを考える人もいるでしょう。
AIの利用によって人間社会を便利なものにしようとする人もいるでしょう。
戦闘AIや戦闘ロボットを生み出して、世界を支配に置こうと考える人も現れてくるでしょう。

あなたなら何を思いますか?

地球全体(世界中)の人たちが心で描いた(考えた)想念の集合体の結果がこの地上に出現するのです。
AIを善として人間の幸福に役立てようとするのか?
AIやロボットを利用して人間を支配したり、自分たちの利益を得るために利用するのか?
それは一人ひとりの考えによって決まっていきます。

AIによる無人兵器は人の命が失われにくい戦争を生み出しますが、その分だけ命の尊さが失われることにもつながりかねません。
戦争が嫌われ否定されるのは、人の命が失われるからです。

ですが、ゲームをするような無人機同士での戦争になったら、「人が死なないから」という理由で戦争そのものが軽く扱われるようになるのではないかとわたしは恐れます。

戦争(戦闘)で人命が失われないことは良いことですが、機械が戦争をすることで安易に戦争(戦闘)が開始されることには反対の意を示します。

AI兵器の出現は諸刃の剣であるのです。
この危険性に一人でも多くの人が気がつくことを望みます。

 

お読みいただきありがとうございました。