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「(旧タイトル:サーチライト)AIなどの最先端技術と人間の幸せが両立する社会を実現(目指す)するための提言」

『人工知能が教師に取って代わる?』

学校の教師が、AI教師に取って代わられる?

 

今回の記事は、現在教職についている方、もしくはこれから教職につこうとする方、あるいは教育に関心のある方に読んでもらいたい記事となっています。

 

【人間の教師対AI教師】
今後、半数以上の職業がAIに奪われると言われています。

その中で比較的AIに奪われにくい職業として学校の教員がありますが、この教員という職業も聖域ではありません。

完全に奪われるとまではいかないかもしれませんが、AI教師という黒船が上陸する日も近いと言えます。

 

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学校の勉強というものはある角度から見れば知識、情報を教えるということになります。
この知識の集積と分析などの能力においては、人間はAIの足元にも及びません

AI教師は、クラウド上にあるデータベース(さまざまな教科の知識)に接続して、膨大な種類の教材(教科書、参考書、試験問題、その回答など)にアクセスすることが可能であり、それらの情報(知識)と生徒各自の学習進歩状況や性格の違い、間違いの癖を把握した上で授業を行うことが出来ます。

人間の教師だと、どうしても集団教育の限界があり、基本的に1通りか2通り、多くても3通りの教え方しか出来ません。
(時間的、能力的に無理)

しかし、AI教師は、いま自分が教えようとしている生徒に対して「どのように教えるのが最も効果的か」ということを、人間の頭脳よりも的確にはじき出して授業を行います。

 

AI教師と同じように、それぞれの生徒の理解力や性格に合わせた説明を行おうとすると、教師の数が膨大に必要となり人的コストの問題でとても無理です。
おそらく私学でも無理があるでしょう。

それが可能なのは少人数制の塾か家庭教師となりますが、そこには教師の力量の問題が絡んできます。

単純に勉強ができることと、教えることが上手なことは別であるからです。

ですから、有名大学出身の家庭教師を雇っただけでは成績があがるかどうかは分かりません。
家庭教師には個人差があるということです。


それに比べてAI教師は、
「この問題を解くためにこの生徒が知っておかなければならない知識は何か」
「同じ傾向を持つ生徒にはどのような指導が有効だったのか」
ということをクラウド上のデータから読み取り、生徒個人の力量、学習成果や癖、傾向性を掴んだうえで、最適な問題を出題し、最適な解説をすることが出来てしまいます。

これでは人間の教師は歯が立たないですね。

こうしたAI教師の出現は、公立の学校よりも成果を求められる塾のほうに早く現れるかもしれません。

そもそも学校や塾などの施設に通って学習するというスタイルも崩れてくるかもしれません。


あのビル・ゲイツも支援しているといわれている無料で学習教材が学べるシステムがアメリカにあります。
それは「カーン・アカデミー」と言います。

このような無料でインターネットを通して学習できるシステムが普及すると、生徒はまず家庭でインターネットを通じて予習します。
その後、学校に行き復習することで学習効果を高めることが出来ます。
こうした学習方法が、将来は増えるかもしれませんね。


【生き残る教師と淘汰される教師】
淘汰される可能性が高い教師は、単純に機械的な授業(教科書に添っただけの)や講義をするだけの教師です。
つまり、勉強を教科書に添って教えることしかしない教師です。
その教え方がずっと変わらない教師です。

 

一方、AI時代に生き残る教師とは、人間的魅力を備えて単に知識の伝達だけではなく、生徒の人間性に影響を与える教師です。
授業を教える以外のところで生徒になにかを与えられる教師です。
特に生徒に人生を教えることが出来ればポイントは高くなります。

 

つまり、単に教科書だけを頼りにして、文科省の言いなりになっている教師は淘汰されるのです。
塾の場合は、合格率という厳しい現実を突きつけられますから、公立の教師よりも厳しい境遇に追いやられることでしょう。
AI教師は、過去出題された問題と解答をすべて把握し、最適な課題を見つけ出します。
塾の教師は数年後には無くなっているかもしれません。


【個人的意見】
基本的にAIに聖域はありませんから、さまざまな分野にAIが進出してくるでしょう。

それでも、学校の先生はロボットであって欲しくないと思います。

そもそも現在の学校教育の目的は知識の学習と集団生活における社会性を身に付けることにありますから、「社会性だ」「人間性だ」ということをロボットに教わりたくはないですよね。
そこには人間としての大切な学習があるはずなので。

ただ、最近の教員にありがちなのが「教師でもなるか」という教育に対する熱の無さです。
(もちろん教育に熱心な人もたくさんいる)
安定している職業ということで教職につく若者がいることです。
それと、人間性に問題がある教師も多いし、保護者との人間関係で挫折する教師もいます。

そうした生身の教師たちが、もっと生徒から尊敬される存在となることが一番大切だと思います。

私としては、金八先生のような教師がいて欲しい」そう思います。


お読みいただきありがとうございました