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「(旧タイトル:サーチライト)AIなどの最先端技術と人間の幸せが両立する社会を実現(目指す)するための提言」

『ゴミ問題もソーシャルネットワークで!』

ゴミ問題もソーシャルネットワークで!

 

【日本のゴミの現状】
毎日生活していれば、必ず発生するのがゴミ。
みなさんは一日にどれくらいゴミを出していますか?

ちなみに、日本のゴミの年間排出量は、約4300万t。

これを世界のゴミの総発生量の多い国と比較してみると、
アメリカ 約2億4000万t
ロシア  約8000万t
ドイツ  約5200万t
メキシコ 約4200万t

日本はメキシコとほぼ同じです。
(アメリカは日本の人口の2倍あり、お国柄なのでしょうか。ゴミの発生量が多いですね)


また、世界のゴミ焼却場保有数は、
1位 日本 (1103か所)
2位 アメリカ 
3位 フランス
となっています。

なんとアメリカを抜いて1位なんです。
これは日本人がきれい好きな文化を持っていることと関係していると思います。
日本に住んでいるとなかなか気がつかないですが、日本人は世界からみると本当にきれい好きです。
日本中どこにいってもアメリカのスラム街のような場所はありませんから。

しかし~!
ゴミ処理にかかる費用は、年間約1兆8000億円なのです。
「兆」って、実感わかないです。
つまり、ものすごくお金がかかっている。
いや、かけているということなのです。
このお金はもちろん税金です。

 
【ゴミを捨てる場所がなくなる】
ゴミってどうなるか知ってますか?

実は今ゴミを最終的に捨てる最終処分場の限界が近づいているのです。
最終処分場とは、リサイクルや処理が出来なくなったゴミなどが最後に行きつくゴミの埋め立て地です。

現在日本には1600か所以上の最終処分場がありますが、そのほとんどが埋まってきていて、やがてゴミを捨てる場所がなくなるかもしれないと心配されています。
このまま何の対策も立てずにいくと、20年後は埋め立て地(最終処分場)の限界が来て、ゴミを捨てる場所が無くなります。
最終処分場に捨てられる約7割が焼却灰です。


話は変わりますが、東京都江東区の「夢の島」って知ってますか?
明治通りを挟んで、野球場や運動場、水族館などがあるところです。
新木場駅のすぐそばです。

いまの若い人は知らないかもしれませんが、実は「夢の島」という場所は埋め立て地なのです。
それもゴミを処理してできた埋め立て地です。
つまりその昔は、最終処分場だったのです。

最終処分場が夢の島のように、なんらかの再利用される場所となるなら歓迎しますが、多くの最終処分場は山の中だったり、人里離れた場所であったりするので、場所自体をなんらかの形で再利用するのは難しいかもしれません。

 


【リサイクルとゴミの減量化】
そこでゴミ問題を解決するためには、ゴミの減量化(出すゴミを減らす)とリサイクルの向上が課題となっています。
ゴミを減らしつつ、ゴミを再利用していくことで、ゴミの排出量を減らしていこうということです。


〈ゴミ処理の仕組み〉
家庭からでたゴミは処理施設に集められ、再資源化されます。
そのために分別、選別作業を行います。

ゴミの種類
・燃えるゴミ
・燃えないゴミ
・資源物(ビン、缶、ペットボトル)
・粗大ごみ
・危険物

回収されたゴミは、上記の5種類に分けられます。
「燃えるゴミ」は、焼却された後、焼却灰が残ります。
「燃えないゴミ」と「危険物」は、不燃物、鉄、アルミなどに分別され、さらにリサイクル出来るものと、リサイクル出来ないものに分けられます。
「資源ごみ」はビン、缶、ペットボトルなどに選別されリサイクルされていきます。
ビンは無色、茶色、その他の3種類に選別されます。
「粗大ごみ」は、使えないものは不燃ごみとなり、使えるものはリユース(再利用)されます。

ゴミを回収してくれる仕事をしている人たち、ゴミを選別し、処理したりリサイクル作業をしている人たちに感謝しなければいけないと思います。
「ゴミ」は嫌なものですが、人間が生きていれば必ずゴミが出ます。
ですから、ゴミ問題なんて関係ないといえる人はいないのです。

やっぱりこれからのゴミ問題は、いかにリサイクルや再利用することが出来るかにかかっていると思います。
ゴミがゴミでなくなればいいことだらけです。

溶融炉というところでゴミを燃やすのですが、燃やされたゴミは砂のようなスラグと金属はメタルというものに変わります。
スラグは道路をつくる材料になったりします。
メタルは機械の重しなどに再利用されます。

スチール缶は、鉄道レールや鉄筋など資材にリサイクルされます。
アルミ缶は、アルミサッシや車のホイールなどにリサイクルされます。
ペットボトルは、下敷きや作業服などに生まれ変わります。

こうした技術が今後もっと発達して、どんなものでも資源として再利用できる世の中が実現すればいいと思います。

ただ、わたしたちにも今すぐ出来ることがあります。
それはゴミをきちんと分別して出すことです。

 

 

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【ゴミ拾いの専用アプリ「ピリカ」】
意外に知られていない活動(アプリ)があります。
「ピリカ」というソーシャルネットワークでゴミを拾った情報を共有するアプリです。
拾ったゴミの写真やコメントを投稿すると、その情報が共有されるアプリなのです。
このアプリは世界中で約70万人の人が使っています。
個人だけではなく、企業の400社以上が利用しています。

このアプリを通して拾われたゴミは、なんと、1億個以上といいますから、たいしたものです。
それだけ「ゴミをなくす」または、「キレイにする」ということに熱心な人たちが増えているということです。

ゴミを拾って、街をキレイにして、その活動を共有する。
素晴らしいじゃありませんか!

ピリカでは、「いいね!」とか「ありがとう」などの反応が世界中から寄せられます。
ピリカはアイヌ地方の言葉で、「きれい」とか「美しい」という意味の言葉です。

 


【個人的な意見】
ゴミ拾いなんてめんどくさいと思うでしょう。
でも、ゴミ拾いした後は気持ちいいものですよ。

それとどうしても言いたいことは、ゴミを道路などに平気で捨てる人のことです。
ゴミを平気で捨てる人は、「心が汚れている」と言いたい。
「自分さえよければいいと考えている」としか思えない。

自分の住んでいる場所にゴミをポイ捨てする人がいたらどう思いますか。
もちろん嫌ですよね。
頭に来ますよね。
でも、見ず知らずの場所なら、ゴミをポイ捨てしたり置き捨てしてもいいのでしょうか?
答えは小学生でもわかりますよね。

なのに、ゴミを平気で捨てる人は、自分に関係ない場所だからいいや。
捨ててしまえ。
関係ねぇ~!
そう考えてポイ捨てするのでしょう。

  

でも、ゴミが捨てられた道路や公園、住んでいる街で嫌な思いをしている人がいることを自覚して欲しいです。

いまは禁煙があちらこちらで当たり前のようになっていますが、ひと昔は道路にタバコや飲み物の空き缶、ペットボトルなどをポイ捨てする人が後を絶ちませんでした。

キレイな街に住みたいですか?
それともゴミが転がっている街に住みたいですか?
こうした質問をしたら、後者だと答えるひとは皆無でしょう。
結局、ゴミをポイ捨てする人は、他人のことなど考えていない自己中心的な人といえるのです。

「ピリカ」で楽しくゴミを拾いながら、街をキレイにした経験を共有する人が増えれば日本は世界一キレイな国になると思います。

お願いだから、ポイ捨てやゴミの置き捨ては止めてください!!


お読みいただきありがとうございました。