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「(旧タイトル:サーチライト)AIなどの最先端技術と人間の幸せが両立する社会を実現(目指す)するための提言」

『犬猫殺処分問題』

ペット大国が抱える殺処分問題について!


【犬と猫の殺処分の現状】
現在日本で飼育されている犬と猫は約1855万頭で、ペット大国となっています。
人間に愛情を注がれて飼われているペットは幸せですが、その反面では殺処分されている犬や猫がいるのも現実なのです。

1年間で保健所などに引き取られる犬猫は10万頭以上もいるのです。
そのうちの約半数、4万3000頭が殺処分されているのが現状です。
30年前は、なんと100万頭の犬猫が殺処分されていたのです。
それが殺処分の無くそうと活動する人たちのおかげで年々減りつつあるのです。

 

【殺処分ゼロを目指す活動】
〈殺処分寸前からセラピードッグへ〉
千葉県松戸市にある国際セラピードッグ協会では、殺処分ゼロを目指す取り組みをしています。
捨てられた犬や震災で家族を失い被災した犬を救出して、もう一度次の犬生を生きるためにセラピードッグとして育成しているのです。
ほとんどが殺処分の前日に引き取られた子(犬)たちだと言います。

セラピードッグとは、治療や心身のケアを目的とした動物介在療法で、高齢者の方やリハビリをしている方の心身のケアをして病気を治す手伝いをする犬のことです。

 

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セラピードッグは、全国で1万2000人以上の人のケアを行っています。
しかし、殺処分の前に援けてくるので、人間不信になって暴れる犬もいます。
それはそうですよね。
犬にも知性と感情がありますから、なんだか“ヤバそうだ”と命の危機を感じ取ってしまうのでしょう。
まして飼い主に捨てられた犬ならば、人間を信じられなくても仕方がないと言えるでしょう。

そんな人間不信になった犬たちを国際セラピードッグ協会ではどのようにしてセラピードッグに生まれ変わらせるのか?
何より大事にしていることは、犬と常に一緒にいて寝るときも添い寝して離れないでいることだそうです。
つまり、24時間生活を共にすることで信頼関係を取り戻す努力をしているのです。
人間が怖い存在ではなく、犬たちの味方なんだと分かってもらうことから始めているのです。
その後にセラピードッグとしての訓練を始めるのです。

セラピードッグになるための訓練は45教科あり、それを2年半以上かけて学ぶのだそうです。
しかし、食べ物を与えるとか体罰をして訓練をすることはないと言います。
ではどうするのか?
褒めて育てているのです。

そしてセラピードッグとしての使命を終えるとまた施設に帰ってきて静かに余生を暮らすのです。
亡くなったあとは、遺骨を思い出の品とともに大切に保管しているそうです。

 

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〈捨てられた猫の猫カフェ〉
東京新橋にある猫カフェ「いやし亭ほご猫茶屋」の猫たちは、すべて殺処分されそうだった捨て猫なのです。
「いやし亭ほご猫茶屋」は普通の猫カフェと違って、店内にいる猫すべて保護猫です。
また里親を探ている猫たちなのです。 

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通常の保護猫譲渡会と違うところは、猫カフェだと身近に触れ合うことができるので、猫の個性や相性が確かめやすいのです。

こちらの猫たちはカフェではおとなしく人にも馴れていますが、引き取った当初は威嚇したり、餌を食べなかったりと警戒していたそうです。
その状態では猫カフェで人と接することも里親を探すことも出来ません。
そこで小野田さん(オーナー)がまずは自宅に連れて行き愛情をもって育て、人との信頼を取り戻してからカフェの店内に連れて来るのです。
ですからどの猫も人間に馴れていて、知らない人がなでても大丈夫なのです。

小野田さんのやっていることは、個人的に捨て猫を保護することの限界を理解して、猫カフェとしてビジネス化することで収益を上げ、その収益を使って猫に還元していくというやり方なのです。 

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こちらの猫カフェで里親になるための手順は、
① 猫カフェに3回は来てもらい、相性を確認します。
② 引き取ることを希望するとき、きちんと面倒を見れるのか条件を確認します。
具体的には、年齢、家族構成、年収、住まいの場所など。
③ 最終的に本当に引き取る意思があるのかを確認します。
他にも引き取ってから1年間は動画や画像を送ることが条件となります。

ただ、高齢者の方には引き取りを断っているそうです。
これは、引き取った猫が、飼い主が高齢であるために先に亡くなってしまい、また飼い主がいなくなる状況をつくり出さないためです。

 

 

【個人的な意見】
セラピードッグの第一号の名は、「チロリ」です。
どこかで聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。
犬種は、ウェルシュコーギーのメスです。
チロリは人間にひどい目にあったにも関わらず、セラピードッグになって、たくさんの人を癒したセラピードッグなのです。

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わたしには分からないことがあります。
一度家族としてペットを迎えておきながら、捨ててしまうということがどうして出来るのか理解出来ません。
理解したくもありません。
病気や亡くなってしまうという事情では仕方がありませんが、飼えなくなったから引っ越したからと言って捨ててしまうということが理解出来ないと言っているのです。
そうした方は初めからペットを飼わないでほしいと思います。

殺処分寸前の犬たちが、人間を援けるセラピードッグに生まれ変わる。
こんな良いことはないと思います。


個人的には保護猫や保護犬の引き取りに関して、独身者や高齢者が引き取ることが出来ないことが非常に多いということに不満を覚えます。
たしかに飼い主が先に亡くなってしまい、ペットが保護されることになったり、殺処分の対象となってしまっては意味がありません。
ですが、そこを新しいアイディアや方法を見つけ出して、高齢者や独身者でも引き取ることが出来るようにすることが求められていると思います。

犬や猫の保護活動をしている人たちに対して、わたしは偉いな~と思っています。
ですが、少し固定観念というか保守的な考えが強いな、と思います。

たとえ高齢者の方が引き取って猫よりも先に亡くなってしまっても、例えば、里親予約制度(飼い主が高齢の場合、万が一のときに引き取ってくれる里親をリザーブするシステム、ペットを飼いたいという人に待機してもらう)などのアイディアを生かせれば、高齢者でも里親になれると思います。
(里親予約制度)

また、高齢の人が引き取る場合は、万が一ペットより先に亡くなった場合のことを考えて、第二の里親を自前で探して引き取り契約をすればいいのではないでしょうか。
(二重里親制度)

(里親予約制度と二重里親制度はわたしが勝手に考えたもので、どこかでやっていることではありません)


今後増々高齢化する社会ですから高齢者が保護犬や保護猫を引き取ることが出来る世の中になることが大事であると思います。
もっと言うと、独身者や高齢者の方はペットを求めていることが多いと思います。
ですから、高齢者と独身者は引き取れないとするのではなく、むしろそうした方にこそ保護犬や保護猫を預けることを推奨すべきではないでしょうか。

保護団体や保護活動をしている人たちは、犬や猫をとても大切に扱っていると思います。
ですが、本当に保護動物に新しい飼い主を探して幸せな生活をしてもらいたいなら、高齢者と独身者にも譲渡することによって里親をもっと増やすべきだと思います。

下世話な話をしてしまうとお金を持っている人はペットショップなどで血統証付きの犬や猫を求めてしまいます。
つまり、犬や猫を飼うことを希望する人でも保護された犬や猫を求めない人たちもたくさんいるのです。

何十万もする血統証付きの犬や猫を飼うお金がないけどペットを飼いたいという高齢者や独身者に、もっと積極的に里親になってもらうべきだと思います。
そうすれば引き取られるケースが増えるはずです。
要するに、もっと里親になる人の間口を広くしたらどうか、ということを言いたいのです。
大切なことは、新しい家族(里親)を求めている保護犬、保護猫を一頭でも多く、そして早く新しい飼い主を見つけてあげることだと思います。

申し訳ないですが、保護団体や保護活動をしている人たちは少し考え方が固いというか保守的過ぎると思います。
もっと柔軟に新しい方法を見つけ、保護された犬猫のために飼い主を見つけてあげて欲しいと思います。


近未来の社会はAI搭載のペットが流行るはずです。
しかし、AIやロボットは生き物ではありません。
本物の犬や猫には敵わないと思います。
敵わないというのは、人間を癒す力、人間を喜ばせる力は本物の犬と猫のほうが圧倒的に優れているということです。

人間が犬や猫などのペットを飼う理由は、「心と心(人間とペットの)」を通わせることが出来るからです。
ロボットには心がありません。
たとえ高性能ペットロボットが生まれても、それは良くできた機械にしか過ぎません。
心のある犬や猫のように触れあうことはできないのです。


「殺処分ゼロ」の世の中になることを強く期待します。

 

紹介記事

aisurupetnocushion.seesaa.net

aisurupetnocushion.seesaa.net

 


お読みいただきありがとうございました。