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「(旧タイトル:サーチライト)AIなどの最先端技術と人間の幸せが両立する社会を実現(目指す)するための提言」

『ゴミ問題2 プラスチックに替わる新素材!』

ゴミ問題2 プラスチックに替わる新素材!

 

【海洋汚染】
ゴミ問題で近年注目されているのが、海洋汚染です。
海へ流出したプラスチックなどの有害物質を体内に取り込んでしまった海洋生物が被害にあうことが増えています。

日本の海洋ゴミは年間約19万tといわれています。
この海洋汚染で一番の問題とされるのが、プラスチックゴミなのです。
日本の海洋ゴミのうち約7割がプラスチックゴミです。

このプラスチックゴミを日本はいままでどうしていたかというと、中国へ輸出していたのです。
しかし、2018年から中国はプラスチックゴミの輸入を中止するようになりました。
いま、行き場を失ったプラスチックゴミが大きな社会問題となっているのです。

ある予測では、2050年には海洋中のプラスチックゴミが魚の総重量を越えるということが言われています。

今、日本が突きつけられている問題は、プラスチックの削減とプラスチックに替わる新たな代替品なのです。

 

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【プラスチックに変わる新素材】
みなさんは「ライメックス」という言葉を聞いたことがありますか?
ライメックスとは、石灰石でプラスチックに替わる新素材なのです。
見た目も機能性もプラスチック製品とほぼ同じなのです。
しかもライメックスの良いところは、再利用が可能なところです。

 

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石灰石は、「どこでも」「安価に」入手することが出来て、「地球環境に優しい」のです。

プラスチックとは、石油原料にした合成樹脂から出来ています。
それに比べて石灰石を主原料とするライメックスは、紙やプラスチックの代替となる新素材なのです。
その結果製造にともなうCO²の排出量を大幅に削減することができるのです。

実際にライメックスを使った製品にどんなものがあるのかというと、
スマホケース、紙袋、名刺などの紙製品などです。
ライメックスで作られた紙は、水中で文字を書くことが出来る優れものです。

プラスチック製品との最大の違いは、効率よく再利用が出来ることなのです。

使用済みのライメックスを回収し、新たな製品に生れ替わらせる
回収➡再利用(アップリサイクル)➡回収➡再利用と、繰り返すことができるのです。
これをアップサイクルと言って、ただの再利用ではなくて価値を高めて再利用することです。
(アップライクル=素材の原料化その再利用ではなく、元の製品よりも価値の高いモノを生み出すこと)

アップサイクルにどんなものがあるかというと、ライメックスで作られた横断幕をスマホケースに替える。
ライメックスで作られた名刺などの紙製品が、器(お椀など)になる。
他にもライメックスで作られた袋があります。
それは石油由来の原料ではなくて植物と石灰石の原料から出来ています。
なので、袋が燃やされたとしても二酸化炭素の排出量が少ないのです。
そんなライメックスの袋は若者の街原宿の洋服店でも使われています。

ライメックスの良いところは、「安い」「環境に優しい」「再利用できる」です。

 

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【マイクロプラスチックが大問題】
プラスチックの問題で、最も深刻なのがマイクロプラスチック問題です。

マイクロプラスチックとは、5mm以下になったプラスチックの破片のことです。
マイクロプラスチックが発生する原因は、太陽の熱や紫外線によってプラスチックが壊れて破片化していくのです。
その破片が雨に流され、海の流れや波などでさらに細かくなるのです。

基本的にペットボトルやビニール袋、服などの破片などが雨によって流され川から海へ辿り着きます。
するとどんな危険があるのかというと、細かくなったマイクロプラスチックを魚などの海洋生物が体内に取り込みます。
すると生き物へ汚染された物質が体内に入ってしまいます。
もし、その魚を人間が食べれば、汚染されたマイクロプラスチックを人間が体内に取り込むことになります。

マイクロプラスチックの何が危険かというと、プラスチック自体は元々石油から出来ているので、様々な有害物質をくっつけやすい性質があるのです。
つまり、単なるプラスチックの破片に留まらずに有害物質となってしまうのです。

最近の研究では人体の中からマイクロプラスチックが検出されたことが報告されています。
(怖い~!)

マイクロプラスチックは、人工芝の破片などがよく見つかっています。

マイクロプラスチックがどこに多いのか?
それは東京湾です。

東京湾で海水浴をする人はあまりいないと思いますが、マイクロプラスチックに注意してください。


【個人的な意見】
マイクロプラスチックは、見た目には分からないことが怖いですね。
見た目にも分からないし、普段マイクロプラスチックなんて意識して生活している人はほとんどいないでしょう。
ですが、マイクロプラスチックが増えている現状は、いつの日か人間の人体や生活に支障をきたすようになってしまうと思います。
その前にマイクロプラスチックを減らすことが大切ですね。
なぜならプラスチックは自然の力で土にかえることはないからです。
微生物も手が出ないのがプラスチックです。

地球にとってプラスチックは有害でしかないのです。
かといって人間の現代の生活ではプラスチックというものは便利で欠かすことの出来ないものとなっています。

しかし、今後の地球環境や人間を含む動植物の未来を考えとると、石油由来のプラスチックを減らして、ライメックスなどの自然に優しい素材を使用していくことが重要となってくると思います。
それにはマイクロプラスチックの問題を多くの人が知って、問題意識を持つこと、企業が環境に優しい活動をすることなどが必要です。

 


これからの社会は単に便利さだけを求める時代ではないと思います。
地球や人間を含む生き物に優しい製品作り、生活をしていくことが未来を幸せな世界にすることにつながると思います。

石油由来のプラスチック製品などが無くなったら、中東の大金持ちは貧乏になるのかな~?
なんて!


お読みいただきありがとうございました。