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「(旧タイトル:サーチライト)AIなどの最先端技術と人間の幸せが両立する社会を実現(目指す)するための提言」

『子育て中でも仕事ができる分身ロボット』

あなたは「自分がもうひとりいたらいいな」と思ったことありませんか?


【分身ロボットオリヒメとは】
「OriHime」は分身ロボットと呼ばれています。
このロボットを開発したのは吉藤オリィ氏という方です。

オリヒメを開発した目的と動機が素晴らしい!

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〈オリヒメ開発の動機〉
開発者の吉藤氏は子供の頃体が弱く、小学校時代に体調を崩したことで3年間不登校になり引きこもりになってしまったそうです。
学校に行けないわけですから勉強や運動も出来ずに友だちも出来ない。
そんな孤独なときの唯一の趣味が折り紙だったそうです。
その時に「もうひとつ身体があったらいいなぁ」と考えたのです。

吉藤氏のお父さんは教師だったそうで、不登校となったことに余計プレッシャーを感じたことでしょう。
「自分はもういなくなった方がいいんじゃないか」とさえ思うほど気持ちが落ち込んでしまったのです。
吉藤氏はそんな状況の中で猛烈に「孤独」を感じたそうです。

そんな「孤独」を解消することができるものを開発しようと思ったのです。

現在オリヒメを使用するには1か月4万円の費用が掛かります
それは会社が契約するときも個人で使用するのでも同じ費用が掛かります。

  

【オリヒメのコンセプト】
もともとオリヒメを開発した研究所は車椅子を作っていたそうです。
でも、中には車椅子にも乗れない人もいます。
そこで「身体」は移動できなくても「心」なら運ぶことが出来るのではないかという視点で考え出されたのがオリヒメだったのです。
オリヒメのコンセプトは「心の車イス」なのです。



【分身ロボットオリヒメの使い道】
「オリヒメ」は分身ロボットと呼ばれていて、引きこもりや病気、育児や介護などの理由で自由に外出できない人たちが、自分に代わって職場に参加したり、コミュニケーションを取ったりするために使用するコミュニケーションロボットです。

オリヒメを使用する人は様々な事情がある人たちです。
それは、
育児で外出が困難な人。
介護で外出が困難な人。
引きこもりで学校に行けない人。
難病で身体を動かすのが困難な人。
入院して外出できない人。
など。

〈育児中に出社しないで在宅勤務ができる〉
オリヒメの使い方はいくつかありますが、今回は育児中の主婦が通勤することなく自宅にいながら業務をこなすことが出来る事例を紹介します。

まず、分身ロボットオリヒメが会社に置かれています。
そのオリヒメには帽子をかぶっていたりして、個性を出したりしています。
オリヒメは人間の上半身と顔、両手のみのロボットです。
ただ、手は指があるタイプではなく、鳥の羽のような形をしています。
動くのは首と手。
カメラとマイク、スピーカーが搭載されています。
遠隔操作する側が電源を入れると会社側にある分身のオリヒメの目にランプが灯ります。
それが出社の合図です。

 

遠隔操作するのは専用のタブレットで分身オリヒメが見ている映像をそのまま見ることが出来ます。
遠隔操作する側の動きがそのままオリヒメに伝わります。

社内の様子、人の様子などがカメラ(オリヒメの額にある)を通して見ることが出来ますから、社内の空気を読むことが出来ます。

テレビ電話では映し出される画面は固定されてしまいますが、オリヒメは首を動かすことで周囲の状況を把握できます。
テレビ電話だと、育児中の方や女性にはハードルが高いものとなるのです。
テレビ電話は、遠隔操作する側(自宅にいる側)の室内が映し出され音声も届いてしまいます。

ですから「自宅を見られたくない」「化粧する時間がない」「子供が会話に入ってきて邪魔になる」などの心配がありません。
オリヒメはその点でプライベートを守りながら、離れたところにいる人と人を結び付け、コミュニケーションをとることが出来るのです。

 

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【オリヒメの優れているところ】
オリヒメはいままでの在宅勤務の弊害である「罪悪感」ということがほとんど生まれません
ストレスを感じることなく、社内の空気と人の動きを把握しながら自宅で勤務することができるのです。


オリヒメが解決しようとした問題それは「孤独」です
オリヒメが他のAI搭載のロボット開発と大きく違うのは、ロボットと人間とが関係を結ぶのではなく、「人と人」を結ぼうとしている点です。
人と人との橋渡しの役割をしているということです。

「孤独」って辛いですよね!

イジメでも一番陰湿なものは「無視」ですから。

 

「孤独」は人間の心を蝕みます。

 

国際機関「経済協力開発機構」の調査では5人に一人の男性が孤独を抱えているという結果が出ています。

でも、オリヒメはその孤独を解決する手段となるのです。

将来的には、不登校の学生や子育て中の女性、病気で外出できない人と限定されないで、気軽に自分の分身としてみんなが自分の分身ロボットを持つときがやってくると思います。

 

離れた家族とのコミュニケーションツールとしても、今後使用されるようになるでしょう。

将来は、アニメ「パーマン」と同じような世界がやってくるかもしれませんよ!


お読みくださり、誠にありがとうございました