幸せな未来を考えたい人のための幸せな明日を探せるブログ

「(旧タイトル:サーチライト)AIなどの最先端技術と人間の幸せが両立する社会を実現(目指す)するための提言」

『最先端のドローン(配送用)』

最先端のドローンは私たちの生活を変えていく!

 

【ドローンとは?】
ドローン(drone)は、別名を無人航空機」と呼びます。
無人で遠隔操作や自動制御によって飛行できる航空機のことです。
つまり、人間が乗務せずに無人で遠隔操作、自動制御することによって飛行する航空機のことです。

ドローンの名前の語源は、ミツバチの雄からきています。
雄バチが飛ぶときの羽音に似ていることが名前の由来です。


【宅配業界の事情】
宅配便の取扱い件数は、この10年間で10億個以上増加しています。
2008年に32.1億個だった宅配物が2017年には42.5憶個にまで増加しました。
つまり、増え続ける宅配物にマンパワーが追い付いていないのが現状です。
宅配便の仕事に従事する方々が過酷な労働環境にさらされていると報道されたことも真新しいのではないかと思います。
要するに、宅配事業は業務過多、労働者不足という大きな問題を抱えているのです。

物を購入する人がいても、注文品が届かない、届くのが遅いとなれば注文した事業者も顧客のニーズを満たせずに困ることになります。
そこで宅配事業者だけに頼るのではなく、楽天のような注文を受ける事業者自らが配送の問題を解決しようと動き出しているのです。

 
楽天のドローン配送】
インターネットショッピングで有名な楽天はドローンを使用して物を運ぶ新事業を始めようとしています。
楽天の使うドローンは産業用のドローンなので少し大きめです。
専用の箱(ピンク色でRの文字が書かれている)に配送物を入れて目的地に運びます。


〈なぜドローン配送なのか〉
楽天はなぜドローンによる配送を進めようとしているのかというと、拡大するネットショッピング事情が抱える配送問題を解決するためなのです。
現在の宅配事業では、配送を担うドライバー不足が深刻な社会問題となっています。
さらに配達先の不在による再配達の配送ロスが生まれてしまいます。

要は、人手不足を解消するためにドローンによって物流システムを届けようとしているのです。


〈ドローン配送の利点〉
ドローン配送が可能となれば、注文した商品を翌日まで待たなくても済むようになります。
地域によっても違いは出ますが、注文してから早ければ数十分、遅くても数時間で自動的に商品が届けられるようになります。
そのときに自宅に居て受け取ることをしなくても良いのが最大の利点と言えるでしょう。

つまり、商品が配送されたときに在宅出来ずに再配達の依頼をしなくて済み、そうした配達してくれる人への罪悪感から解放されるのです。


〈ドローン配送の仕組み〉
楽天の考えているドローン配送は完全自律により配送するシステムの開発を目指しています。
ドローン配送専用の「ドローンダッシュボード」というソフトウェアを使用することで、自動的に配送物を運び、荷物を指定された場所で降ろして、自動的に帰還するという完全自律型の配送システムの完成を目指しています。

配送用のドローンにはGPS機能が搭載されているため、飛行経路を計算し自動で商品を運ぶようになっています。


〈ドローン配送の問題点〉
ドローン配送の問題は楽天のドローン配送に限りませんが、ある問題点があります。
それは積載量2~5㎏までの商品しか運ぶことが出来ないことです。
大きさも専用の箱に入る商品でなければドローン配送することは出来ません。

もう一つの問題点は、ドローンの着地点です。
ドローン配送を可能にするためには、受け取り側に必要なものがあります。
それはドローンが着地ポイントと認識するための場所の確保です。
ドローンにはGPSが搭載されていますが、それだけでは配送は出来ないのです。
ドローンは搭載されているカメラによって自分が着地するポイントを認識して着地することが出来るのです。

ヘリコプターをイメージしてもらうと分かりやすいかもしれません。
ヘリコプターが着陸するためには、着地ポイントであることを示すマークが必要になります。
ドローン配送においては着地ポイントに3m四方のマットを広げておく必要があります。
ですから、3m四方のマットを広げて上空から見えるようにすることが出来る環境がないとドローン配送を受けられないということになります。

大きなマンションでは共用スペースとして用意できるかもしれませんが、小さめのアパートなどでは着地ポイントを用意できないことが多いでしょう。
また、戸建て住宅においても3m四方のマットを広げる場所を確保できない住宅も多いはずです。

ただ、将来的には「準天頂衛星みちびき」という衛星のシステムを利用することで、着陸用のマットは不要になります。

また、楽天はドローン配送だけに頼らずに地上での配送システムも行おうとしています。
やはり、上空から来るドローンの配送を受けられない住宅(マンション、アパートなど)がありますから、そうしたドローン配送できないケースには無人の地上ロボット(小型の車)が荷物を届けるシステムを開発しようとしています。


それと、一番の心配は盗難です。
注文した商品が届くのはいいのですが、出かけていたときに商品が届き帰宅までの間に盗まれることも十分考えられます。
その盗難の対策は難しいでしょう。

 

f:id:yumenotsubasa:20190621091027j:plain


買い物難民を救うドローン配送】
配送事業の抱える問題で特に解決が望まれているものが、高齢化が進む過疎地域での買い物難民の問題です。
外出が困難だったり、移動手段がなかったりして、なかなか買い物に出かけられない地域に住む人たちにとって朗報となるのが、このドローン配送なのです。


【将来の買い物は】
将来的には、比較的軽量であまり大きくない商品(ドローンが配送できる重さと大きさ)であれば、商品を販売する商店や事業所から直接ドローンによって短時間で届けられるようになります。

いずれは大きな商品でも重量のある商品でも、上空と地上から配送ドローンや配送ロボットが荷物を届ける世の中がやってくるでしょう。
すると、宅配事業の抱える業務過多、人手不足を解消するだけに留まらずに、無人配送の流れはどんどん進んで行き、やがて配送する人間の仕事が無くなる時代がやってくるでしょう。

便利な世の中になるということは、社会が変革するといいうことで、仕事、職業がなくなるということも同時に含んでいるのです。


お読みくださり、誠にありがとうございました。