幸せな未来を考えたい人のための幸せな明日を探せるブログ

「(旧タイトル:サーチライト)AIなどの最先端技術と人間の幸せが両立する社会を実現(目指す)するための提言」

『最先端のドローン(農業用)』

農家を助け、未来の農業を変えていく農業用ドローン!

【ドローンとは?】
ドローン(drone)は、別名を無人航空機」と呼びます。
無人で遠隔操作や自動制御によって飛行できる航空機のことです。
つまり、人間が乗務せずに無人で遠隔操作、自動制御することによって飛行する航空機のことです。

ドローンの名前の語源は、ミツバチの雄からきています。
雄バチが飛ぶときの羽音に似ていることが名前の由来です。


【農業を変えるドローン】
農薬をピンポイントで散布するドローンがあります。
「アグリドローン」という農業用ドローンは、自動飛行で害虫や病気がある箇所にピンポイントで農薬を散布することができます。

 
こうした農業用ドローンを使用して米栽培をしている農家が増えつつあります。

農業用ドローンを使用している農家さんの感想は、第一に「便利だ」ということです。

農業における労働人口は減少傾向にあり、同時に農業に従事している人の高齢化が問題になっています。

昭和60年から平成30年の35年間で農業に従事する人口は1/3となってしまいました。
平成30年の農業従事者は175万人です。
さらに、そのなかで120万人(約7割)が65歳以上という高齢化という問題を抱えています。

こうした問題を解決するために、作業を効率化し負担を減らすためにアグリドローンが開発されたのです。


米栽培に限りませんが、広い農地を少ない労働力で農薬をまいたり管理することはとても重労働なのです。

従来の農薬散布の方法は、農薬の入った農機具を背中に背負ったりして農地に端から端まで人力で散布作業を行わなければなりませんでした。
ちなみに農薬散布の機械は20㎏くらいありますので、けっこうな重労働なのです。

あるいは大きな機械を使用して農薬散布すると部分的に農作物を機械が踏みつぶすというデメリットもありました。

それを農業用のドローンを使うことで、作物を倒伏(倒したり踏んづけたりする)することがなくなります。


〈人間による農薬散布とドローンによる農薬散布の違い〉
・農薬の使用量を減らすことでコスト削減になる。
・農薬散布にかかる時間が大幅に短縮できる。
・消費者としても農薬散布されていない作物を口にすることが多くなる。


人間が農薬を散布する場合は、畑や田んぼ全体に散布します。
すると、本当は必要のない場所に農薬を散布していることになります。

それをアグリドローンが行うと、本当に必要な部分に農薬を散布しますので、農薬の使用量を劇的に減らすことが出来るのです。
つまり、農家にしてみればコストが下がるといいうメリットが生まれるのです。

これは作物にとっても大変良いことです。
本来元気に育っていて害虫もついていない、病気にもなっていない状態の作物に農薬がまかれなくて済むからです。
消費者としても農薬を使っていない作物のほうを口にしたいと考えるのは当然のことだと思います。
つまり、消費者とすれば作物を安全に健康に食べられるということにつながっていくのです。


〈アグリドローンがピンポイントで農薬散布できる理由〉
なぜ農業用のアグリドローンが広大な畑に農薬をピンポイントで散布することが出来るのか?

農薬散布する前に畑全体にアグリドローンを飛ばしてAIによる画像解析を行います。
このアグリドローンの肝の所が画像解析です。

例えばキャベツ畑であれば、小型のドローンによってキャベツ畑全体を撮影します。
その画像を解析すると害虫被害(食害)が出ているところ、病気になっている部分が赤く表示されます。
アグリドローンは、画像解析によって診断された病気、害虫被害の場所を正確に把握して、その場所をピンポイントで農薬散布するのです。

他にも赤外線をあてることで、食物の健康状態を把握することも可能となっています。

農業用ドローンはAIと組み合わせることで、進化を続けていきます。
農家さんの経験や技術をAIが学習していくことで、AI自身がさらに賢くなっていくことができるのです。

 

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【ドローンを使って作った米】
現在、ドローンを使って作った米が販売されています。
作られている生産地は、青森、福岡、大分、佐賀の4県です。

品種は、
「スマート米ヒノヒカリ
「スマート米にこまる」
「スマート米まっしぐら」
です。


【ドローンを使用できる農作物】
現在ドローンを使用して作ることが出来る作物は限られた作物となっています。
米、大豆、キャベツ、枝豆、ブロッコリー、ジャガイモ、お茶。


【未来の農業】
未来の農業には、AIとドローンが欠かすことのできない道具(農具)となることは間違いないでしょう。

農家の後継ぎ問題も、やがて解決する方向に向かうかもしれません。
農家の後を継ぐことを嫌がる理由は、重労働、労働時間の多さ、自由時間の無さ、汚れる、ダサいなどの理由で農家の家に生まれた若者が家業を継ぐことを拒否して、会社勤めなどをすることが非常に多いのです。

しかし、将来的には、重労働から解放され、労働時間も短縮され、休日や自由な時間を確保
することが増えて、若者から見ても魅力ある職業となるときがやってくることが予測されます。

そうなると、古くから代々農家をやっていた方だけではなく、跡継ぎのいなくなった農地を購入して、まったく違った業種の人たちが農業を始める時代が来るように思えます。

また、農地面積を大きくしないと経営が成り立たなくなってきている問題に対しては、AIとドローンを使用することで人手を増やさなくても農地拡大をすることが可能となります。
つまり、これからの農業はAIとドローンによって大規模農業が可能となるということです。

AIとドローンは、未来の農業の在り方を変えてしまう可能性があるのです。


お読みくださり、誠にありがとうございました。