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「(旧タイトル:サーチライト)AIなどの最先端技術と人間の幸せが両立する社会を実現(目指す)するための提言」

『異常気象、豪雨に警戒!』

異常気象、豪雨に警戒!

 

【今年の夏は豪雨に警戒】
気温上昇が起きるともう一つ危ないことがあります。
それは、気温が高くなってくると同時に大雨が降りやすくなるのです。
冬と夏、どちらに大雨が多いと思いますか?
答えは、「夏」です。

空気が冷たいと大雨は降らないのです。
気温が高くなると、そのなかに含まれる水分(水蒸気の量)が増えるので結果的に大雨が多くなるのです。
ということは暑い年は集中豪雨とかゲリラ豪雨などの大雨が多くなるのです。

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去年の夏は暑かったですね~!
予測によると、今年の夏は去年ほど暑くはならないといいますが、
今年の夏はエルニーニョ現象が起きると予測されています。
日本の周辺には、ユーラシア大陸からのチベット高気圧と太平洋側にある太平洋高気圧があって、ちょうど東西からの高気圧に挟まれるような感じです。
しかし、今年の夏は高気圧が弱いため、南からの風が吹きやすくなります。
それは湿った風が入りやすくなるということです。
そうすると大雨が降りやすくなるなどの天候不順が起きてきます。

「今年の夏は、暑さよりも大雨が心配」なのです。

実は、ゲリラ豪雨は非常に予測が難しいのです。
ですから天気予報で、「今日はどこそこでゲリラ豪雨が降ります」などと言っていることを聞いたことがないですよね。

ゲリラ豪雨とは、すごく狭い範囲に10分とか30分くらいで100mmほどの降水量をもたらす雨のことです。
大気の不安定で突発的に起こる予測困難な局地的大雨。
床下浸水・冠水・川の氾濫などの被害がでると予想される大雨。
ものすごい勢いで振るので、よく「バケツの水をひっくり返したような雨」と言われています。
あっという間に水が周辺に溜まってしまう雨です。

このゲリラ豪雨を予測することは、いまの天気予報の技術では出来ないのです
ただ、よく注意して天気予報を聞いているとヒントになることを言います。
そのヒントとは?
「今日は大気の状態が不安定です」
「どこかで局地的な激しい雨があるかもしれません」
などと言っていたら注意しましょう。


【ゲリラ豪雨を予測する会社】
予測困難とされてきたゲリラ豪雨を高確率で予測する会社があります。
千葉県幕張にある「ウェザーニューズ」です。

ウェザーニューズは、世界各国に気象情報を提供している気象情報のエキスパート会社なのです。
世界最大手の民間気象情報会社なのです。
気象衛星や独自の観測機を使って、飛行機や船などに天気の情報を提供しています。
航空機に積乱雲の有無などを知らせたり、海上の湿気や気温を計測し穀物などを積んでいる船に湿気の少ない航路を知らせたりしています。
また、高速道路に雪が降るとき、降雪量を予測して通行止めなどの情報を知らせてくれます。

そして驚くことにウェザーニューズはゲリラ豪雨を予測しているのです。
アプリ「weathernews」の中でゲリラ豪雨の発生を予測して知らせるシステムがあるのです。
ちなみにそのアプリを使うとこんなメッセージが届きます。
「現在地周辺は、ゲリラ豪雨発生の恐れがあります。ゲリラ豪雨Chで最新情報をご確認ください」(これはアラームです。つまり警告です)
ゲリラ豪雨発生の59分前にアラームで知らせる仕組みになっています。
その精度は90%以上の確率で予測することが出来るのです。

では、どうしてゲリラ豪雨を予測できるのか?
実はアプリのユーザーから天気の報告をもらっているのです。
つまり、このアプリを使用しているユーザーが自分のいる場所の空(雲)の写真を撮って送ってくるのです。
(雨が降りそうな雲があります、などの報告です)

 

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つまり全国のユーザーから雲の様子が送られてくるのです。
その情報をAIが分析します。
さらにAIが分析したものを気象予報士が再度分析をした上で、ゲリラ豪雨を予測しているのです。
そのシステムは365日、24時間動いています。
簡単に言ってしまうと雲の写真を撮って送る。
するとアプリがゲリラ豪雨を警告してくれる。
というものです。

しかもこのアプリの優れたところは雲を撮影しようとレンズを雲に向けると、その雲の危険度(積乱雲の発達度合い)をレベルで表示してくれるのです。
つまり、カメラを向けるだけで目の前の雲が危険かどうかを知ることが出来るのです。
これはウェザーニューズ独自の画像解析を使っているから出来ることなのです。


【災害を事前に予測する。理研の天気予報】
他にも天気予報を進化させようとしている組織があります。
それは「理化学研究所(いわゆる理研)」です。
ここではスーパーコンピュータ「京」があります。
「京」は2012年から運用されてきた超高性能のスーパーコンピュータです。
この「京」で天気予報を進化させようとしています。
これには「ひまわり8号」という衛星を使用しています。
ひまわり8号の気象情報を元に京が分析をしているのです。
(ただ、この京はまだ研究実験段階です)

しかしこの「京」は今年8月にストップします。
かわりに「京」の100倍の計算性能を持つ「富岳」が新しく出来るからです。
いつの日か「富岳」がゲリラ豪雨を的確に予測するかもしれません。

 

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【豪雨による洪水を防ぐ施設】
埼玉県春日部市には、豪雨による洪水を防ぐ施設が作られています。
地下深くに作られた施設は、神殿のような作りになっています。
正しくは「調圧水槽」と言って、近くの5つの中小河川の水が溢れそうなときに川の水を取り込んで溜めておく施設なのです。
(余談ですが、春日部市の小学生なら一度は見学に行っているようですよ)
施設の中に入るとギリシャ神殿のような柱がいくつも並んでいます。

春日部市周辺は大きな河川に囲まれているため、浸水被害が多かったのです。
周辺には利根川、荒川、中川、江戸川などがあります。

2006年に完成したこの施設は「首都圏外郭放水路」と言います。
周辺の川が氾濫しそうなときに調圧水槽に水を引き込み、浸水被害を防ぎます。
溜まった水は川幅の広い江戸川に流します。
この施設によって周辺の浸水被害を防ぐことが出来るのです。

 

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【個人的な意見】
将来(未来)の天気予報はAIがとって替わることになるでしょう
将来的には気象予報士は必要なくなるでしょう。
ゲリラ豪雨などの突発的な異常気象でも、AIが発生を予測し、即時知らせてくれる情報化社会がやってきます。

こうした天気予報が的確にタイムリーに知ることができれば、どれだけ便利になるでしょう。
洪水の被害に合わなくて済む可能性が高くなり、作物を作るにしても天気情報を正確に把握することで作物の被害を防ぐことが出来ます。

この分野は増々進んで行くはずです。
好きな時に、好きな場所の天気情報が手に入る時代が必ずやってきます

ですから、「今日は傘を持っていくか、どうするか?」などと悩まなくてすむようになります。

浸水被害で家が住めなくなることはとても悲しいですから、そうした被害がでないようにこうした技術を発展・進化させていくことが必要だと思います。


お読みいただきありがとうございました。