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「(旧タイトル:サーチライト)AIなどの最先端技術と人間の幸せが両立する社会を実現(目指す)するための提言」

『異常気象、気温上昇で日本が危ない!』

異常気象、気温上昇で日本が危ない!

 

【40℃超えが頻発。気温上昇で日本が危ない】
昨年日本で最高に暑かったところがどこかご存知ですか?
2018年7月23日に埼玉県熊谷市で41.1℃という日本最高気温が出ました。

41.1℃?

ひと昔は、30℃を超えれば猛暑と言っていた気がします。
それが、なんと40℃ですよ!
信じられない!

この日本の夏の暑さと砂漠地帯の暑さでは、日本の暑さのほうが耐えられないと中東出身の人が言っています。
日本の暑さ(夏)は、湿気がありますからね。
だから余計に不快に感じる暑さなのでしょう。

 

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さらに昨年は豪雨もありました。
6月~7月に起きた西日本豪雨では、15府県で220人の死者と、約4万8000棟の住宅被害が発生しました。(これは平成最悪といわれる被害でした)

今年もすでに豪雨被害が出ています。
7月の初めに起きた九州豪雨では、九州の南部で避難勧告・指示が190万人に及びました。

これって異常気象なのでは?


災害級の暑さといわれる「40度超え」の過去のランキングが昨年ぬり替えられました。
なんと1位~3位までが昨年発生しているのです。
ちなみに、
1位が41.1℃の埼玉県熊谷市
2位が40.0℃の岐阜県下呂市
おなじく2位が40.0℃岐阜県美濃市

40℃といえば、外に出られないくらいの温度です。
下手すると命に関わりますよ。

そんな40℃を超えたのが昨年は17回も起きているのです。
これも過去最高の記録です。

こうした気温異常がなぜ起きたのか?
一つの理由は数年起きに起こる暑い年と涼しい年がありますが、昨年は暑い年に当たったこと。
もう一つは、地球温暖化です。
地球温暖化の原因は、二酸化炭素などの温室効果ガスです。
これは電気やガスなどの便利な生活と引き換えに、こうした温暖化を知らず知らずのうちに起こしてしまっているのです。
かといって便利な生活を手放すことは出来ません。

しかし、怖い予測があります。
2100年の最高気温が45℃に達するという予測が出ています。
80年後なんて関係ないといわれる方もいらっしゃるかもしれませんが、子や孫がそんな異常気象の猛暑で苦しむのを良しとしますか?

このままでいくと毎年徐々に気温が上昇してしまいます。

 
【熱中症に注意】
「熱中症とは」
暑さで体内の水分バランスが崩れ体温調節が働かなくなる症状のことです。
熱中症になると、目眩や痙攣、頭痛などのさまざまな症状を起こします。

2018年は9万5千人が緊急搬送されています。
そのうち1500人が亡くなっています。

熱中症で1500人もの人が死んでいるのです。
これは大変です。
お年寄りは心配ですが、若くても子供でも熱中症にはかかります。

これは今後気温上昇が増々起こると、同時に熱中症で命を落とす人が比例して増えると予想されます。
これはなんとかせねば!

 


【熱中症を防ぐ空調服】
熱中症対策はさまざまな観点からの議論がありますが、ここではある企業が取り組んでいる新アイテムを紹介します。

それが「空調服」です。
空調服とは、暑い場所で作業するひとのために開発された作業着です。
作業着といっても一見すると普通の服です。
(種類はいろいろあります)
空調服は着ているだけで涼しくなれる服なのです。

背中側の左右にファン(扇風機)が取り付けてあり、服の内部が冷やされるのです。
服の内部に風が発生しているので蒸れないで暑さを感じなくなります。
仕組みは、風を外から取り込んで体と平行に大量の風を流します。
風量調節は4段階、最大で1秒間に30ℓの風が流れます。
それで出た汗を全部蒸発させてしまうのです。
その結果暑さを感じないという服です。
体感で4℃以上涼しく感じることができる優れものなのです。
風量調節は4段階、最大で1秒間に30ℓの風が流れます。
しかもバッテリーは8時間持ちます。
しかも電気代は1か月使用しても50円程度だといいますから、ものすごいエコです。
(作業用としてMAX使用したら)

今後は作業着だけではなく、普段着として使える空調服がすでに開発されています。
デニム風の服など普通の服と同じようなデザインが作られています。

 
実はこの間、工業地帯を車で走っていたら、空調服を着ている人を見かけました。
夕方だったので仕事が終わり、帰路につこうとしていたのでしょう。
歩道を歩いている人を後ろから見たら、空調服の特徴であるファンがついていました。
ですから一目で空調服だと分かりました。
その方が着ていたのは作業服用の空調服だったので仕事で使用しているのでしょう。
このように空調服はすでに知る人ぞ知る暑さ対策のアイテムの一つなのです。

この空調服を開発したのは、元ソニーの社員で、「地球温暖化を止めたい」という熱意から開発したものなのです。
いや~すごい!

炎天下で作業する人や空調がない場所で仕事をする人たちにとっては今後必須アイテムになりそうです。

 


【未来に起こる食料不足?】
気温上昇は熱中症以外にも生活に欠かせないある物に影響を与えています。

それは「お米」の生育に影響が出るのです。
稲が「高温障害」(猛暑)の影響を受けると、白未熟粒といって白く濁ってしまうのです。
穂が出てから平均気温が27℃を超える日が20日以上続くと白未熟粒が出来やすくなるのです。
簡単に言うと、暑い日が長く続くとお米の粒の中でデンプンが上手くつまらなくて、すき間が出来てしまいます。
その結果白く濁ったお米になってしまうのです。
実際は白く濁るというよりも、黒っぽい感じです。
ですから見た目にもおいしくなさそうです。

こうした被害がでると、農産物検査といってお米の価値を決める検査があるのですが、白未熟粒の米は等級が下がってしまいます。(お米の価値が低くなってしまいます)
それはお米の値段が下がるということです。

消費者にしても値段が安いからといって、白く濁ったお米はなかなか購入意欲が湧かないと思います。
生産者は価値が下がることで、収入が減ってしまいます。
つまり、なにも良いことがないのです。

日本で一番暑い街熊谷のある埼玉県の品種で「彩のかがやき」は普通の年なら90%以上が一等なのですが、猛暑が続いた昨年は一等がほとんどなかったそうです。
しかも規格外という価値の悪いものが7割以上となってしまったのです。
(マジか~!)
それだけ猛暑は影響するということです。

猛暑により、埼玉県のお米が規格外となったことで農家の被害額は30億円もでたそうです。
これは自然災害による米の被害額としては、過去30年間で最大規模
この被害に対して県は、被害が深刻な34市町村を農家支援の対象地域とし、補償することを決めました。
これって税金が使われたことになるのです。

農家を支援するためとはいえ、支援金を出す(税金)ということは、農家でない県民のお金が使われた、ということです。
ですから農家でなくても埼玉県民なら関係者ともいえなくもないのです。

このように猛暑が続くということは、作物に被害が出るということなのです。
価値が下がるだけならまだしも、作物が育たない、出荷出来ない、消費者がお米を手に入れられなくなる、ということも起きかねないのです。

 


【食料不足が起きると…】
もし、こうしたことが地球規模で起こればなにが起きるか?

それは「食料不足による飢餓」が発生します。
日本は食料自給率が低いので、地球規模の災害による作物不足が起きると一巻の終わりです。

地球規模で「食料不足」が起きるとどうなるか?

それは単なる食料が手に入らなくなるということではすまなくなります。
恐らく戦争、または紛争が起きます。

戦争が起きる理由のほとんどは、実は食料や資源、経済的な問題で起きることがとても多いのです。

先の戦争で日本がアメリカと戦争をすることになったのも、「石油」が手に入らなくなったからです。
石油がなくなると国民の生活が成り立たなくなるため、日本はアジアの国に進出したのです。

歴史をよくよく見てみれば、思想や民族対立というよりも食料、資源、経済的な理由が本当の戦争の理由であることが多いのです。

ですから、食料不足ということは人類にとって死活問題なのです。
その食料不足をもたらすのが温暖化などの異常気象なのです。

もしかしたら未来の地球は食料不足によって人類滅亡という危機的状況に陥ってしまうかもしれません。
そのとき機械(AI)は食料がなくても生きられるので、未来は人類よりもアンドロイドやロボットの人口のほうが多くなっているかもしれません。
そうなると、AI(ロボットやアンドロイド)が優位的立場に立ち、生身の体を持つ人類を支配しようとするかもしれません。
つまり、映画「ターミネーター」の世界観に近いような未来が訪れるかもしれません。

ただ、それはこうした問題を解決できなければ、ということです。
人類はそれほどバカではないので、異常気象でも育つ稲などの作物を品種改良したり、さまざまな取り組みを行うでしょう。

いっそのこと、工場で野菜やお米などの作物を育てたらいいのです。
今はまだ限られた作物しか工場のような建物内部で作られていませんが、こうした技術が進歩すれば外で作物を作らなくて済むようになるでしょう。

こうした技術は、非常に大切です。
なぜならば、猛暑とは反対の氷河期が訪れても建築物の内部で食料を育てることが出来れば人類は生き延びられるからです。
実は、もうすぐ氷河期が訪れるという説もあるのです。

とにかく人類が自然をコントロールすることはほぼ不可能なので、猛暑でも冷夏でも氷河期が来ても、作物を育てていく技術を進歩させることが必要なのです。

 


【個人的な意見】
食糧不足による戦争ほど悲惨なものはありません。

食糧不足なんて起きない。
人類が減少、または滅亡することなんてない。
そう言いたい人もいると思いますが、完全にそう言い切ることはできません。
かつて地球上を闊歩していた恐竜は絶滅したのですから。

いまの気温上昇が続けば、作物が育たなくなる食料問題と熱中症で人が命を落とす問題は続いていくでしょう。
というよりも、このままでは加速して増えていくことになるでしょう。

湯でカエルの話を知っていますか?
水の中にいるカエルをそのままにして湯を沸かしたら、水が徐々に熱くなり、そのまま湯で上がってしまうという話です。
(本当かどうかは知りません。たとえ話かもしれません)

わたしたちが置かれているのも、もしかしたら似たような状況かもしれません。
このまま気温上昇が続いたら、仕事にも行けない、外に出られない、冷房が無ければ命を落としてしまうなどということになるかもしれません。

また、そんな深刻にならなくてもいいと考えるかもしれませんが、昨年の暑さが日常茶飯事となってしまったら、命があっても“たまらない”“やってられない”じゃないですか?

とにかく気温40℃は勘弁してほしいです。
35℃で無理です。

 

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こうした問題は他人事だと思わずに地球上すべての人が問題意識を持たないと、いつまでたっても解決しないものだと思います。

一人ひとりが考えて、自分が出来ることをすること。
それと温暖化を解消する技術や新たな対策を打ち出す必要があると考えます。

こうした問題は深すぎるので、一度で語り尽くせませんが、また別の記事で語りたいと思います。

とにかく今年も猛暑を乗り切りましょう!
くれぐれも熱中症にはご注意ください。
「わたしは大丈夫」なんて考えている人こそ危ないですからね!


お読みいただきありがとうございました。