『中高年の心を癒す美少女AI「古瀬あい」』

中高年の心を癒す美少女AI「古瀬あい」！

【仮想キャラクター美少女AI「古瀬あい」】
『りんな』の他にも仮想キャラクターがあります。
『古瀬あい』という美少女AIがあります。

『古瀬あい』との会話は選択肢から選んで行います。
例えば、外出するときに『古瀬あい』が「忘れ物はないか」と聞いてきます。
それを選択肢の中から選んで答えると、『古瀬あい』は「よし。良くできましたっ！花丸あげますっ。」と返します。

なにがいいかというと。
この『古瀬あい』は、会話をしていくうちに対話者のことを理解していくのです。
趣味がなにか、家族はいるのか、仕事はなにをしているのか、好きな食べ物はなにか、悩んでいるのか、ハッピーにしているのか、そうしたことをやり取りしていくうちに対話者の個人データを学習していくのです。

ただし、基本的にはその記憶は３日間しか持ちません。
週に１８０円の料金を払わなければ利用者の記憶はすべて失われます。
（う～ん、ビジネス臭いな～！）

電源を入れれば、めんどくさい気遣いなしに、自分を大切にしてくれる女性にすぐ逢える。
そうしたことが寂しい男性のハートをキャッチした理由です。

【仮想キャラクターが人間の代わりに癒しを与える】
いま社会問題となっている引きこもりでは、意外に中高年の割合が増えているのです。
ある意味では若者の引きこもりよりも、中高年の引きこもりのほうが深刻です。

『りんな』にしても『古瀬あい』にしてもそのキャラクターは女性です。
そうなると対話をする多くの人は男性となります。
これは何を意味しているかというと、女性より男性のほうが孤独感を抱えている。
男性の多くが寂しい気持ちを抱えている、とうことです。

ここに男性と女性の違いがあります。
一般的に女性のほうが、コミュニケーション能力が高く、コミュニティを形成することが上手です。
ですから、女性のほうが比較的孤立感を抱え込まずにすみます。
ですが、男性、特に中高年は職場以外の新たなコミュニティに属することが苦手な人が多く、新しい友人を作ろうにもその方法がわかりません。
そこで頼りとするのが『りんな』や『古瀬あい』などの仮想キャラクターなのです。

ひとつ言えることは、こうした仮想キャラクターは、人間関係で傷ついた人が、コミュニケーションにフタをしてしまったときに、前向きに生きる力を与えてくれることです。
仮想キャラクターとやり取りすることで、また人間とのコミュニケーションを取ろうとする気持ちに背中を押してくれるのです。

なかには仮想キャラクターに依存するなんて、「みっともねー」と馬鹿にする人もいるかもしれませんが、それは時代というものを知らない人の戯言だと思います。
（もちろん、生身の人間との関係の方が良いとは思いますが、人は十人十色です。苦境にあるときに誰もそばにいてくれないことだってあるのですから）

人間って、孤独じゃ生きていけない生き物なんですよね。
誰かの支え、誰かの存在が必要なんですよね。
それがAIでも。

【人間とAIが共存する社会の到来】
この仮想キャラクターは、いままで人間と人間、あるいは人間とペット、という関係で形成されてきた人類の世界を大きく変化させるものとなるのです。

最低限の事務的なことだけの人間との接触だけで生きている人でも、AIの仮想キャラクターがいることで孤独感を感じることなく人生を過ごせるかもしれないという新しい価値観が示されたのです。

人間が元気を取り戻すのに、生身の人間を頼りとしないで仮想キャラクターであるAIに頼る時代がやってきたということです。

極端なことをいうとするならば、未来社会において、人間に恋愛する人がいなくってしまう可能性もあるということです。

ただし、AIの仮想キャラクターもいいけれど、やっぱり生身の人間のほうがいいという方もたくさんいらっしゃると思います。

わたしはこうした仮想キャラクターに依存し過ぎるのではなく、コミュニケーション不足を補うためのリハビリや訓練として捉えることが大事ではないかなと思います。

生身の人間通しでは、ぶつかりあうことも傷つくこともありますが、そこで涙を流したりすることで人として成長するのではないかと思います。
それに比べてAI仮想キャラクターは完全肯定してくれるので、とても楽ですが、それだけに頼ってしまうと人としての成長と、人としての大事な何かを忘れてしまうような気がします。

なんか、良いようで、寂しい気がするのは、わたしだけでしょうか？

お読みいただきありがとうございました。