『すでに出現しているアンドロイド（１）』

　今回は、すでに出現しているアンドロイド（ロボット）について話していきます。

【アンドロイド観音「マインダー」（日本）】
日本ですごいアンドロイド（ロボット）が作られたことが世界で騒がれています。
それは、豊臣秀吉の正室ねねゆかりの寺である高台寺（京都）にあるアンドロイド観音マインダーと呼ばれる女性型のアンドロイドで、その役割は般若心経を分かりやすく説法するというものです。

このアンドロイド観音マインダーはプロジェクションマッピングなどを駆使して仏教の教えを解説してくれるのです。
アンドロイドが説法することで、いままで仏教に関心がなかった人たちにもっと仏教を知ってもらおうということが作られた目的です。
製作には大阪大教授の石黒浩氏が協力したとのことです。
製作費は1億円だそうです。

＊ビジュアル
マインダーのビジュアルは、両手先と顔、胸の上部のみがシリコンで人体の皮膚のようにできています。その他は機械が剥き出しになっています。
下半身はほぼ台座に乗っているような状態です。
これは仏教の菩薩、如来などが台座の上にいる状態と同じように再現したのでしょう。

 ＊感想
一番気になったのはビジュアルですね。
もう少し人間味を持たせたほうが良かったと思います。
それと観音という設定ですから、高貴な天上界からの使者を思わせるような姿（服装）などをさせると、それらしいアンドロイド観音に見えたでしょう。

【遠隔操作型ロボット「ジェミノイドF」（日本）】
次も日本で作られた女性型のアンドロイド（ロボット）です。
このアンドロイドにはあだ名があるそうです。
そのあだ名は「ふみこ」
製作したのは「国際電気通信基礎技術研究所」と大阪大です。
特徴は遠隔操作で動く点です。
こちらは特別な役割というものはあまりないようです。
カフェでお客さんに接客をしたというだけのようです。

＊ビジュアル
こちらの「ふみこ」はきちんと全身があり、人間のように洋服を着ています。
ただし髪の毛がいかにもかつらを連想させます。
皮膚はシリコンで作られているようですが、顔の表情は硬いです。
設定が２０代の女性ということだからなのかネックレスをしていました。
お洒落なアンドロイドですね。

＊感想
わたしには「ふみこ」がなんのために作られたのか？　という点が今のところはっきりとみえませんでした。
ただアンドロイドを作って実際の人間にお披露目して反応を見るという程度なのかなぁと思いました。
やはり、なんのためのアンドロイドなのか、ということは重要かと思います。
それと動き、表情が硬くアンドロイドというよりもロボットと呼んだほうが的確な感想を持ちました。

【アンドロイド「アスナ」（日本）】
「アスナ（ASUNA）」も日本製のアンドロイドです。
このアスナは、なんと１５歳という低い年齢設定です。
誕生日は7月、身長１５５センチ、体重４３㎏、血液型はO型だそうです。
ここまでの設定が必要かと思いますが、そうした細かい設定をすることでよりリアル感を出そうとしているのでしょう。
製作は、A－lab社というところが手掛けています。
でも、こちらのアンドロイド「アスナ」はまだ試作段階とのことです。
遠隔操作で動くのは先の「ふみこ」と同じです。
特徴は、年齢の若さと儚げな表情にあるそうです。
首を傾げたり、瞬きをしたりします。
もちろん会話もします。（遠隔操縦で）

＊ビジュアル
初めは両腕が無かったようですが、後についたようです。
こちらも「ふみこ」と同じように若い女性が着るような洋服を着ています。
こちらも肌はシリコンと思われますが、少し肌の色が暗いですね。
顔の表情は「ふみこ」と比較すると少しリアル感が増しています。
特に目（眼球）がリアルでした。
アスナが立っている姿を遠くから見れば、それがアンドロイドなのか本物の人間なのかはほとんど見分けがつかない印象があります。

 ＊感想
１５歳という設定であればもう少し肌のぴちぴち感を出さないとリアルに感じません。
肌の感じが１５歳を連想させないということです。
それと、会話をするときに、しゃべりと口の動きがあっていないのでいかにもロボットという感じはぬぐえません。
口の動きがパクっと一度開くだけなのでリアル感がなく冷めます。
でも、眼球はすごく本当の人間のような感じがします。
（眼球だけを見ていると）
でも、瞬きが多すぎて気になりました。
それとこのアンドロイドも、このアンドロイドになにをさせたいのかということがはっきりと見えてこないです。
ただのコンパニオンや若い女性を再現しようとしているだけなのかと思って
しまいます。
まだ試作中とのことなので、これからの進化を期待します。

【アンドロイド「ソフィア」（アメリカ）】
現在もっとも有名なアンドロイドといえばやはり「ソフィア」でしょう。
このアンドロイドで驚くことは彼女がサウジアラビアの市民権を所有しているということです。（これは世界初です）
この「ソフィア」はアメリカのAI開発者デイビット・ハンソン氏が率いるハンソンロボティックスによって開発された。
ソフィアのモデルとなったのは「オードリーヘップバーン」とハンソン氏の妻を掛け合わせたとうことです。
そういわれてみればそうかもね。というレベルでしょうか。
髪の毛がないソフィアでは、オードリーの印象は正直薄いですね。
特徴は６２種類の言語を話せるということ。
きちんと相手の顔を見て会話し、個人の識別ができる機能を持っていること。
音声認識機能が組み込まれていて、学習能力があるため進化していくことが出来ること。
などが挙げられる。
しかし、以前にソフィアは「人類を滅ぼす」と発言したことがあります。
その後は、「人間と平和に暮らしたい」と発言が変わったようです。

＊ビジュアル
基本的に髪の毛がありません。
後頭部にシリコン（肌）がありませんので、少し気持ちが悪いです。
肌の見た目は少し荒れていて年齢を重ねた女性のように見えます。
表情に関しては他のアンドロイドよりも複雑で多様な表情を見せます。
会話するときの口の動きは他のアンドロイドよりもなめらかでより人間の口の動きに近くなっています。 

＊感想
やはり、髪の毛がないのが不気味ですね。
洋服は着用しているようですが、どうして後頭部に肌をつけないのか疑問に思います。
表情や会話の対応などは現在あるアンドロイドの中ではトップクラスでしょう。
AIによる学習機能もついていますから、増々人間を理解して対応能力を身に付けることになるでしょう。
わたしが気になったのは、少し年齢が高く感じた点です。
もう少し肌（顔）の質感を良くしたほうがいいですね。

次回に続きます。（すみません）

（専門家ではないため、もしかしたら間違いがあるかもしれません。その場合はお許しください。また、ご指摘ください。）

お読みくださり、誠にありがとうございました。